第49話 窓から吹く風

でに旧聞になりますが、7月25日(土)午前0時に日本語Windows98が発売になりました。ママは物見高いので早速その日の午後に町田メディアバレーに行って来ました。Windows98のパッケージを買った人にはもれなく当たるスピードくじがあったり、入り口で風船を配ったりして、お店も売り上げ上昇の起爆剤にしたいようでしたが、購買者は爆発していませんでした。駐車券の為に地下の食品売場に寄ったのですが、お客よりもパートの店員さんの方が多いようでした。余計なお世話ですがダイエーは年内大丈夫かしらん。

ついでに街の反対側にあるソフマップに寄ってみました。ここは特別な催しはしていませんでしたが、そこそこお客さんが入っていました。ソフマップはちょっとマニアっぽい販売姿勢だからかな? 後日新聞を見るとWindows98は2日間で25万本売れたそうです。日本人って不況と言いながらもお金も持っているのね。パソコン雑誌もこぞって特集していてこちらも売り上げ増を狙ったようですが、どうだったのでしょうか。どの雑誌も同じような特集で面白くありません。

でもWindows98ってそんなにいいのかな。ニュースとかでも取り上げられているけど、そんなに目新しい機能はないみたい。それなのになんだかソフトの図体がでかくなって、ハードに過大な性能を要求していて、新しいパソコンを買わせる為の戦略みたいでちょっと不愉快。

近は、ママもパソコン主婦として名を広め(?)、子供の友達のママなどからインターネットを始めたいけど初心者だけどどんなパソコンを買ったらいいの?と相談されることが多いので、いくつかの考察を述べます(ママの短い経験と狭い知識からだから超短絡的独断です)。

マックかウィンか?
ママはマックもウィンも両方使ってます。マックの方が長く使っていて慣れているから使いやすいし、ハードのことを意識しないで使えると言う利点があります。でも、現状ではウィンの利用者の方が圧倒的に?多く、雑誌や解説書、ソフトも多いし、相談できる人の多いウィンの方がお勧め。マックの理由なきハングアップも困るしね^_^;; それでもマックはいいですよ。

ノートかディスクトップか?
狭い日本の家庭には置き場所を選ばないノートがお勧めです。これなら、食卓からベットの上まで好きな所に持ち運べて便利です。それに初心者にありがちなどうしても判らなくなったときに、そのまま販売店に持ち込めるのがいいです。しかしノートパソコンは同じ性能のディスクトップよりも高いから、予算とライフスタイルを熟慮しての選択ですね。

メーカはどこにする?
まず、勝手にメーカ名を出して御免なさいと最初に謝って。コンパックやゲイトウエイみたいな外資系のメーカのマシンは初心者には向かないと思う。これは安いけどマニア向け。NECもやめた方がいいような気がします。昔の98の負の遺産を背負い続けているのでちょっとOSに癖があるのかな? 98NX対応とか書いてあるソフトがあり、書いてないソフトは動かないの?と不安になる。

国産かIBMなど売れているメーカの新機種販売開始後の旧世代機種を買うのが、初期故障モデルを回避できるし安いのでベターでしょう。ノートパソコンを買うなら、マウスを使わない時のポインティングデバイスの使い勝手がいいのがお勧めです。ママの使っている東芝のアキュポイントは使いやすいです。富士通のビブロは使いづらかった。キーボートのストローク感覚も結構気になるので実際に店頭で確認してから自分で使いやすいのを選びましょう。

まあ、自分や家族が会社や学校で使っているパソコンと同じメーカが無難なのではないでしょうか? ママの同居人は会社で東芝のパソコンを使っている訳ではありませんが。

バンドルソフトは?
バンドルソフトは多い方がいいに決まってますが、使わないソフトがいくら付いていても役に立ちません。何をやりたいか考えて判断しましょう。でも、誰でも使いそうなワープロソフトについては、エクセル・ワード搭載の方が、一太郎・花子モデルよりお勧めです。1万円位高いですが、エクセル・ワードの方が市場に出回っているのでこちらがお勧めです。

ソフトは市場にでている数の多い方が絶対に後悔しません。(前にジャストシステム頑張れと書いたのに、矛盾する意見ですね。でもMS-IMEの日本語変換では使いものになりませんから、別にATOKを買いましょう。ATOKはいいです。)

周辺機器は何をそろえる?
ディスプレイはディスクトップにしてもTFT液晶画面が綺麗だし場所を取らないでお勧めです。まだちょっと高いですが、最近はデスクトップでも液晶ディスプレイがセットになっているものも増えてきました。プリンタは最初から買わなくても年賀状印刷やワープロで必要になったら買い足せばいいと思う。値段も2万円を切って買いやすい。

デジタルカメラやスキャナも自分がパソコンでやりたいことが見つかって必要ならば買い足せばいい。どんどん性能は良くなって価格は下がっているしね。ということで、予算内で買える最大のメモリとハードディスクのシステムを選びましょう。とくにメモリは40MB以上あった方が快適です。32MBのシステムだったら増設しましょう。

プロバイダをどうするか?
ママはニフティとアサヒネットを使っていますが(以前はニフティではホームページを持てなかったのです)、ニフティのフォーラムはシスオペがしっかりしていて管理が行き届いて不愉快な発言が少なくていいです。

インターネットとメールだけ使いたい初心者が入るなら買ったパソコンに付いてくるイントロパックなどを利用して入ればいい。最近はAOLが拡販に力をいれているようです。ただし、インターネットの使い心地はレスポンスに左右されます。それは回線の太さに比例し、プロバイダの混雑度に反比例するし、アクセスポイントが市内通話エリアにあるかも重要です。こういうことは「インターネットマガジン」等で調べましょう。

何を手引きにすればいいの?
パソコン雑誌は山ほどあるけど広告ばかりで肝心の記事は少ないし、広告スポンサーであるソフト・ハードメーカの悪口を書くはずもない。入門書も猿でもわかるとか、一日でわかるとかうたい文句にしているけど本当に必要なことに辿り着くまで大変ですね。取りあえず自分でやってみないことには何も始まらない。ママのパソコン奮闘記も参考にしてね。

まとめ
全く新しくパソコンのハード・ソフトを揃えるのには結構な初期投資が必要です。それだけのお金を使って自分の生活に新しい風を入れるか、ただの埃を被った箱にするかは自分の責任です。でも、必要なかったら無理して今買わなくてもいいと思う。パソコン使わなくても時代に乗り遅れるなんてことはないです。でも使えばそれが、世界に開く窓となることも間違いないでしょう。

暑中見舞い かった梅雨が明けたかと思ったら、晴れたのは2日程度で、再びぐずついた天気が続いています。今年の夏はもうおしまいなの?という天気です。でも、晴れたわずかの間隙を縫ってなんとか暑中見舞いをだすことができました。

今回はじめて、第43話で書いた筆王を使って宛名まで印刷することにして、とりあえず住所録として今回暑中見舞いを出す相手の住所だけ登録して準備完了です。前にも書きましたが電話番号を入力すると住所の候補がでてきて、選ぶと7桁の郵便番号も自動的に入力完了なのはいいです。でも、1件だけ電話番号がわからず郵政省が配布しているポスタルガイドのお世話になりました。

さて印刷ですが、郵便番号もハガキに印刷された枠内にほぼピッタリ収まって印刷され(当たり前ですか?)、とっても楽チンです。ママも苦手の宛名書きから解放され、パソコンの便利さを改めて噛みしめています(^_^) パソコンって便利です!!

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M.Nakamura Aug 9,'98