第27話 サンケイリビング誌の取材舞台裏

パソコン書斎術 紙の「林望」の文字に惹かれて思わず「パソコン書斎術」という本(ムックというらしい)を買ってしまいました(ASCII \1,200)。ママは林望さんのイギリスに関するエッセイが好きでファンになりました。この本の内容は、パソコンを使った現代風の書斎論とディジタル事典に関した紹介記事などです。

ROM百科事典のデモ版CD-ROMが付いているのも魅力だったのですが、試してみたらHTMLで書かれた紹介記事とムービーのような紹介だけで、実際に試せるわけではありませんでした。ちょっと騙された感じ。

記事には林望さんの他にも阿刀田高さんや大原まり子さんなど、パソコンを活用している有名人の記事が載っている。しかし、林望さんの記事はあまり大した量ではなくて残念。

この本で、林望さんがホームページhttp://www.rymbow.comを開いていたことを知って早速アクセスしてみた。村上春樹さんの「村上朝日堂」と共に定期的に巡回するページになりそう。最近、村上朝日堂は頻繁に更新されるので読むのが追いつかない^_^;;

SOHO族の仕事場という章では、第18話でちょっと書いた船田巧さんの仕事環境や、ワーキング主婦の「がなは ゆみ」さんのロフト書斎の話しなどもあり、興味深い。

10月のとあるウィークデイの午後7時、Vision-Connectのモニターの件でサンケイリビング新聞の取材を受けました。

普段はちらかっているおもちゃ箱を片づけ、冷蔵庫に貼ってあったプライベートなメモをはがして、何とか見られる居間にした。これでも家としてはきちんとした方なのです。

マスコミの人は時間に疎いと思ってのんびりしていたら、早めにスタッフが集まって来て時間通りに取材が始まった。この日我が家を訪ねた取材陣はVision-Connectを発売している東芝の広告代理店の担当者、フリーのカメラマン、リビング新聞の人が4人で計7人であった。さすが業界人、みんな携帯電話を持っていた。取材の合間もどんどん電話が入って来る。ママは自慢じゃないが携帯電話に触ったことのない超レアな人間だ。

まずは写真の撮影だ。我が家のテレビはシャープ製だが、それではまずいらしく持ってこられた東芝の32インチのワイドテレビ(結構でかいが、高さは我が家の29インチよりは小さい)に交換したり、構図の打ち合わせ、ライトの確認などで時間がかかる。長男と次男とママとリビング新聞社の人が扮するパパ役の人が楽しく東芝日曜劇場を見ていると言う設定だ。

我が家の同居人は多忙で、この撮影時には帰宅できないのでリビング新聞の社員の人が代役になってくれたのだ。ママがパパ役の人はかっこよい人じゃなきゃいやだと冗談で言ったら、リビング新聞の町田支店長自らが写真に収まって下さいました。

結局、2時間かかって試し撮影のポラロイドとフィルムを6本分撮りました。子供たちが機嫌良く撮影に付き合ってくれたのは取材の人が持って来てくれたジュースとお菓子と、子供好きのカメラマンがポケモンシールも一緒に撮ってくれたお陰です。子供を抱いてリモコンを操作するふりをして笑顔を作って何かとっても疲れました。

この時のポラロイド写真を貰っておけばよかったと気付いたのは、取材陣が帰ったあとでした。残念!、という訳で舞台裏の写真はありません。

影機材の片づけを行う片隅でVision Connectの使い心地について取材を受けました。あらかじめホームページ用にこの機械の操作性や適用分野についての考察(第26話の原型です)は書いておいたのでそれを見せながら話をしました。広告代理店の人もいたので、あんまり悪口は言わないで、子供とパソコンを使って検索したり、人が集まった時のカラオケなんかに使って見たいと適当に話す。

リビング新聞のスタッフの中に我が家のホームページを見てくれている人がいて、(貴女があのホームページを作っている中村さんですかと)改めて認識してくれました。ホームページを見てくれた人と直接お会いできたのは初めてだったので、大変に嬉しかった。人と人のつながりは不思議だ。

9時過ぎに、取材の人が帰ったのと行き違いに同居人が帰ってきた。ママもいつもの主婦に戻って、眠くなった子供たちを寝かしつけた。

謝礼は1万円、半分は三男の面倒を見ていてくれた母にお裾分けし、残りはドリカムのベストアルバムを買いました。


疲れたけど、中々味わえない面白い体験ができてよかった。珍しい人たちが大勢きて子供たちも喜んでいたし。この取材の記事は10月25日発行のサンケイリビング誌に載るそうなので、もしよかったら見てください。舞台裏はこんな感じだったのです。

記事の内容は多少脚色しますがよろしく、と言われているのでどんな感じになるのか楽しみと不安が半々です。しかし、紙のマスメディアに載るよりかなり早く、このように個人がホームページで情報を発信できるのはすばらしいことです。ちょっと大袈裟ですが、今後のメディアのあり方や社会が変わっていくだろうことが直に感じられた出来事でした。

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M.Nakamura Oct 18,'97