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78   火星大接近でにわか天文愛好家 (2003.8.31)

今年の夏は帰省しないつもりでしたが、先週ちょっとだけ帰省してきました。滞在時間20時間の帰省でしたが、丁度暑い夏がやってきた日だったので、毎年定番のプールにでかけ、そのあとお墓参り、夜は花火と濃い〜一日を過ごしてきました。2時間くらいのプールでしたが日に焼けて肩と背中が痛かった。

帰省のついでにMSブラストウィルスに備え、母のパソコンもWindows Updateをしてあげることにした。パソコンを母に渡してからずっとUpdateを行っていなかったので、重要な更新が十数個も溜まっていてちょっと不安。案の定、ダイヤルアップでは2時間以上かかりそうです。マイクロソフトのサイトも混雑しているのか、ときどきダウンロードが進まなくなったりします。結局、15分くらいダウンロードしてから、こりゃダメだ。と、更新は諦めました。ブロードバンドの常時接続でないとなかなかUpdateも面倒です。

きっと世の中、Windows Updateなんて一度もしたこと無いパソコンがいっぱいですよね。MSブラストがはやり始めた頃、友人からパソコンの電源がすぐに切れるのでウィルスに感染したようだと電話があった。その友人はブロードバンド接続だけどWindows Updateは行っていなかった。幸い、別の感染しないパソコンから駆除ツールをゲットして再生できたようだ。ダイヤルアップの姉は、更新は時間がかかるからやっていないと言っている。まあ、それが普通なんだろうなと思う。律儀にUpdateを行っている人の方が少数派だよ。お役所だってやってなくて、住基ネットが停止する騒ぎになったんだもの。

閑話休題。今年は6万年ぶりという火星大接近の年だ。宇宙に興味はあるが、普段は天体観測まではしない我が家でも少しだけ盛り上がった。6万年前といえば石器時代、そのころの人類は夜空を見上げて日増しに明るくなる赤い星に気付いただろうか? 現代より空気が澄んでいて遙かに多くの星が見えただろうが、天を眺める余裕はなかったかな? とか思いを馳せる。

私の場合、火星といえば、フレドリック・ブラウンの火星人ゴーホームや、シュワちゃんのトータル・リコール、火星探査機バイキング、最近ではローコスト探査機マーズパスファインダー、さらに惑星を地球化するテラフォーミング計画などなどが思い出される。バイキングは1975年、今から28年も前に打ち上げられ、無事に火星探査を行ったなんてちょっと信じられません。当時、パソコンなんてものは無かった。

さて、にわか天文愛好家の我が家では、どの方角に火星が見えるのか分からなかったので、ネットからフリーのプラネタリウムソフトをダウンロードして場所を確認してからベランダにでました。一番接近した8月27日は曇り空でしたが、最接近の夜11時過ぎに雲が切れて、大きな赤い星を見ることができました。空で一番明るく輝いていたので、ソフトで確認するまでもなかったです。

双眼鏡を探しましたが見つからず(こういったモノは必要なときには出てこない)、肉眼でのみの観察でした。記念にデジカメで撮影しました。我が家のデジカメは2倍ズームの初代IXY DIGITALなのでにしか写りませんが、気は心です。ベランダの手すりにカメラを固定し、シャッターを切りましたが1秒程度シャッターが開いていたように思います。撮影した写真を確認すると、肉眼では見えなかった他の星も写っていて天体写真の魅力がちょっとだけ感じられました。

大接近した火星 (2003.8.27)

撮影した火星が上の写真です。縮小したら点が見えにくくなってしまったのでコントラストを上げてあります。真ん中の明るい点が火星(あまり赤く写りませんでした)、左上と、かすかに見える左下の星は肉眼では見えませんでした。プラネタリウムソフトでどの星か探したけどよく分からない(^_^;

さて、試してみたプラネタリウムソフトは、つるちゃんのプラネタリウムつるぷらフリー版と、ToxsoftStella Theater Liteの2本です。どちらも無料とは思えない素晴らしいソフトです。前者は月齢カレンダーが付いていて、月の満ち欠けがよくわかります。後者は操作性がいいのと、星座情報として神話などの解説があるのがいいです。また、どちらもさらに情報量の多いシェアウェア版もあります。素人の私にはフリー版で十分ですが。

実は前者のつるぷらフリー版は、子供の夏休みの宿題にでた月の観測に利用したのだ。曇りが多く、思うように月を観察できなかったので、このソフトを使ってよい観察日時を探したのでした。おかげさまで無事に宿題を終えることができました。作者に感謝。

後者の星の動きを自動モードでシミュレーションする機能は凄いです。子供の頃、こんなに手軽に星の動きを見ることができたら、天文にもっと興味が湧いたかもしれません。一度お試しあれ。

旦那は星座早見という2枚の円盤を組み合わせた道具を持っていた。円盤を回して日時を合わせると、そのときの星空がわかるというものです。写真はこれです。昔、理科の勉強で使ったことが思い出されます。パソコンのソフトのほうが簡単だし、情報量も多いけど、こういう単純な道具もいいですね。

地球規模で異常気象だった今夏の夏休みも今日でおしまいです。朝っぱらから防災訓練のサイレンが鳴った最終日の今日、またまた天気予報が外れてよい天気になりました。今年は涼しかったし、旦那も夏休みを1日しか取らなかったので、あまり夏らしい過ごし方はしませんでした。それでも子供達は夏祭りにでかけたり、姉の家に泊まりに行ったりと、それなりに楽しんだようです。親の方は夏の間温存した体力と資金で、秋になったら弾けたい。ロンドンに行ってからもう一年だ(望遠)、また出かけたいぞ。

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