5   インターネットで自動車保険に入る (2000.11.19)

今月は車検だったのだ。いつもは日産の営業マンの訪問や連絡があるのだが、今年はハガキが1枚届いただけだった。近くにあった営業所が他の営業所に併合されて、担当だった営業マンも移動してしまったこともある。でも、うちはそろそろ買い換え時期(なにせもう9年も乗ったのだ)の顧客だろうになあ。買う気はないけど相手にされないとちょっとむかつく(勝手な顧客心理)。ゴーン効果がでてきて損益は改善されているようだけど、長期的にみた場合、大丈夫なのかな。まあ、よけいなお世話でしょうけど。

という訳で、車検は近所のガソリンスタンドに頼むことにした。いくつか見積もりを取るとかなりの違いがあった。車検を通すために交換の必要がある項目がスタンドによって違うのだ。エンジンオイル交換やバッテリー交換なんて車検に関係ないでしょう? 毎日の運転には全く支障のない車なのに不信感が募る。結局、一番安かったところで頼んだけれど釈然としない。

車検の次は保険だ。数年前から外資系の保険会社が増えてきてサービスや価格にかなりの差があるようだった。実は2年前の車検のときも外資系の保険会社で見積もりをとったら安かったので乗り換えようとしたけど、日産の営業マンに相談したら今までの保険会社でも安くなり(それでも外資系よりは高かったけど)、結局は変更しなかった。

最近はさらに保険会社が増えてきたような気がします。テレビでも結構CMが流れているしね。特にインターネット割引というのがあって、書類で申し込むのに比べて2,000円から3,000円も安くなるのだ。各社のホームページから見積もりを取ると、即座にその場で見積もり結果が分かるので比較検討するのにも好都合。ただし、画面上で色々な項目(車の走行距離、免許取得日、車庫の形状その他)を入力するので、ダイヤルアップで電話料金やプロバイダ料金を気にしながらだとちょっとつらい。でも、常時接続ならそんな心配も無用だ。

保険会社によっては、24時間のロードサービスが付いているところもあり、パンク、ガス欠、キーの閉じ込めなどにも対応してくれる。今までJAFに加入していたけど、こういうサービス付きの保険ならJAF会員料金(4,000円)も不要となるので、これも考慮にいれて料金などを検討する。JAFには今まで1度もお世話になったことはないしね。

3社ほど見積もりを取ってみたら、同じ条件でも料金に結構違いがあることがわかった。それなら、もっと色々な会社の見積もりを取ってみようとしたが、各社のホームページで毎回同様の項目を記入するのはめんどうだ。と、思っていたら便利なサイトがあるのがわかった。そのサイトから申し込むと十数社の保険会社の見積もりが一度でとれるというものだ。同様のサイトはいくつかあるようだけど、自動車保険を賢く選ぼう!! web@Doctor!インターネット保険室というところから申し込んでみた。ここは、15社の保険会社の見積もりがとれる。

てっきり、各社の結果がオンラインで見られるのかと思っていたら、見積もり結果は各社から郵送で届くとのこと。すぐにオンラインで各社の見積もりの比較が出来ると思っていたので、ちょっと期待はずれ。ここまでインターネットでできているんだから、もう一踏ん張りして欲しい。

それでも金曜日の夜に申し込んだら、一番早かったA社は月曜日に書類一式が郵送でやってきた(素早い、偉いっ!)。B社は月曜日の昼にEメールで受け付けましたとの連絡がきた。他の会社はメールでの連絡はなかった。こういう差が、顧客満足度に繋がるのだよ(と偉そうにいう)。その後、順次郵送で見積もり書が届いたのだった。

各社から届いた見積書

依頼から一週間経って、見積もり書が郵送されたのは10社でした。今まで契約していた保険会社はサイトの15社のリストに上がっていたが、見積もり書は届かなかった。ネットでの営業に熱心な会社もあればそうでないところもあるのね。写真にもあるように10社の見積書は総計560gにもなり、こんな上質紙が無駄になるのは資源の無駄遣いです。内容はWebで十分にわかる情報なので次回の自動車保険見直しの頃には変わって欲しいと思うのでした。

さて、各社から届いた見積もり書を比較してみると、保険料が一番安いところと、高いところで2倍以上の開きがある。2倍も違うのはどうして?

よくよく見積もり書を比べてみると、希望したオプション以上に搭乗者障害保険や弁護士費用保証が付いている会社があります。多くのところはこちらが希望した見積もりと、お勧めプランという2つの見積もりをだしてくれてますが、数社は勝手にオプションを追加したものしかなかった。なんで? まずは希望した範囲での見積もりをだしてヨ! まあ、こういう会社の保険には入らないからいいけど。

今までは保険会社の言いなり契約を継続させていましたが、今回比較してみると保険会社によりユーザーの評価の方法が違っているし、契約内容の設定も違います。実際にインターネットで保険を申し込まなくても、見積もりだけでも取ってみる価値はあります。

一番熱心だった? C社は、見積もり書におまけとして「スペアキーケース」が入ってきたし、その後担当者と名乗る営業の女性から何度か電話があった。しかし C社は保険料が高かったのだ。人件費やサービスが保険料にプラスされてるのだと思う。

一番安いし、テレビや新聞でよく広告している D社にしようと決め、インターネットから接続したが、オンラインでの申し込みができなくなっているようだ。「現在使用できません」というメッセージと、フリーダイヤルの電話番号が表示される。でも、電話の受付時間はすでに終わっていた。せっかく高い広告料を費やしても、サイトの保守管理が悪いと肝心な時に顧客を逃がします。

あきらめて次に安くて、一番最初に見積もり書が届いたA社にしてみた。郵送で申込書を送ってもよかったのだけど、A社はインターネットで申し込むと2,000円の割引になるのだ。それに、A社の自動車保険のサイトは一度見積もりを取って、ユーザ登録しておくと次回からそのデータが引き出せるので、同じデータを入れないで済むし、少しずつ条件を変えて見積もりを取れるので便利です。全ての保険会社のサイトをアクセスしたわけではないのですが、A社はまぁ使いやすいと思う。

必要な入力を済ませ、画面で確認してクレジットカード決算にしました。等級が上がったこともあり、今までの保険料に比べて 7,000円ほど安くなりました。ロードサービスも付いていたのでJAFも解約し、トータルで11,000円下がったことになります。申し込みをしてから3日後に郵便で保険証券が届きました。この間にA社とは一言も話しをしないし、こちらからの情報は全てインターネット経由で送りました。少し不思議な感覚ですが、これが普通になる日は近い?

今回、各社の見積もり書の形式が異なるので保障内容や保険料の比較が大変面倒でした。一回の見積もりで各社の提示した内容を比較しやすい形ですぐに見られるようにならないのかな。こんなサービスのあるサイトならヒット数のも多くて、広告収入だけでも莫大なサイトになりそうです。私にもう少し損保の知識があればそんなサイトを開設して一儲けしたいですね。

でも、どんな自動車保険に入っても大事なのは日々の安全運転だ、ということが今回の結論です。

目次 前へ 次へ
  Copyright (C) from Metal Woods 2000