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40   インターネット電話を使ってみた (2002.3.3)

フレッツADSL 8Mへの切り替えの工事日の確認連絡がようやく届いて、来週末に切り替わる予定です。この連絡がメールできたのだが、ここでも速度の保証は無いことへの念押しがあった。苦情が沢山くるのかな? 少し同情した。でも、我が家に届いたNTTの工事の連絡はいい加減だったのだ(-_-#) 同情もわずかの時間で霧消したのだ。

工事日調整のメールに対して、工事とモデム送付のどちらも最短日(当然、モデム到着のほうが早い)希望で、というを返事をした。ところが、再度届いた工事日とモデム送付の決定通知メールをみると、なんと切り替え工事日がモデム到着日より3日も早いのだ。この3日間はインターネットへの接続を我慢しろということか? どうして、こんな単純な計算ができないのか? 116に電話をかけてモデム到着を早くして貰うように交渉して(ここでも一悶着あった)一応はOKとなったが、本当にモデム届くまでは安心できない。

さて、8M切り替えの報告は次話で書くとして、今回はブロードバンド接続を有効に使おうとインターネット電話を使ってみたので、考察してみます。折しも先日、NTTも秋頃からIP電話サービスを始めるというニュースが流れた。

今回試してみたのは、インターネットテレフォン株式会社がやっているただTELというインターネット電話だ。これはかける方はパソコンで、受ける方は普通の電話でOKという便利なサービスだ。受ける方が普通の電話でいいので、相手がインターネットを使っているかどうかなんて関係ない。どこにでもかけられる。それが無料で、しかもなんと携帯電話や海外にもかけられるというのが凄い。

インターネット電話には、他にもPC−PC電話機−電話機のタイプがあるそうだ。PC−PCは、Windows XPのTV CMでやっていたようなパソコンを使ったTV電話みたいなものだろう。電話機−電話機は、フュージョンの電話のように市内回線は普通の電話を使い、県外接続にインターネットを使うものと、YahooBBのADSL電話やNTTが秋から始めるという電話のようにADSL回線に特別な電話を繋ぐ方式があるようだ。

ただTELは、無料といってもtelと呼ばれるポイントを貯めないと通話できない。手持ちのポイント数に応じて、かけられる時間が決まってくる。このポイントを貯めるには、ただTELのサイトのバナー広告をクリックするか、物を買ったり、スポンサーの会員になったりクレジットカードやメンバーカードを作らねばならない。

バナーのクリックだけで溜まるポイントはわずかで1クリック5telだ。それも1日1回か数日で1回しかポイントが溜まらない(スポンサーによって異なる)し、見ただけでポイントをくれるスポンサーの数も多くはない。1日で溜まるポイントはどうやっても40tel位なのだ。40telで国内電話2分程度の通話に相当する。また、バナーをクリックしてもポイントを貯めるボタンが表示されるまで15秒位待たされるので(その間にバナー先の広告を読ませるためだと思うが)、40tel貯めるには4〜5分の接続時間が必要になる。これじゃインターネットに常時接続でなければ全然ペイしないので、ダイヤルアップの人は直接普通の電話を使った方がいい。

通話の準備としてtelを貯める他に、パソコンにマイクとイヤホンを繋がないといけない。本当は、電話オペレータが使っているようなマイクとヘッドフォンが一体になったヘッドセットや、パソコンにUSBで繋がる受話器がいいようだ。ちなみにただTELのサイトで売っていて、それを買うとtelも溜まるというしかけだ。でも、お金をかけたのでは無料のインターネット電話の意味が薄れるので、まずはうちにあったマイクとヘッドフォンでやってみた。

ただTELのダイヤラー画面(左2/3はバナー広告)

ただTELを使うにはソフトをインストールしなくてもいい。ホームページからログインして、「電話をかける」メニューを選ぶとダイヤラー画面が表示されるので、そこから相手の番号を入力するだけだ。この画面にも大きなバナー広告が表示されている。また画面には保有tel数が表示され、通話するに応じてカウントダウンされていく。まだ試したことはないが、0になったら切れるのだと思う。

試しに自宅の電話にかけてみた。使ったマイクとヘッドフォンも影響しているのだと思うが、通話音質はいまいちだ。音質が悪いときの携帯電話並だった。ちょっと音が小さく、細かく途切れる感じがある。これは環境や日時、相手先によって異なるのかもしれない。ADSL接続なら音質がよいのかと思っていたけど、送る時にデータ量をかなり絞っているようでインターネット接続の速度はあまり関係ないようだ。それでも、聞き取れないことはないので、事務的な連絡には使える。

パソコンからかけている事を伝えずに姉宅にかけてみたら、携帯からかけているの? と聞かれ、音が悪いのでかけ直してと、言われてしまった(^_^; 実験に付き合わせてしまいゴメン。もう少し音質がよくないと一般には受け入れられないようだ。アメリカに住んでいる知人にもかけてみようかと思ったけどやめておこう。

音質の他にもパソコンの前から動けないのも弱点だ。自宅の電話はコードレスだし、携帯電話も当然ながらコードレスなので、電話をかけながら動き回るのが普通になっていて、じっとパソコンの前に留まって電話するのに違和感がある。パソコンの画面に向かって一人で喋っている姿もさまにならない。

まあ、無料で通話ができるということでそれなりの価値はあるが、今のレベルでは日常の子供関係の連絡網や知人に電話するときの代わりには使えそうにないな。でも、インターネットやパソコンに興味のある友人が遠くや海外に住んでいる人には有効な手段だと思う。相手も新しもの好きでインターネット電話に理解を示してくれれば、多少の音質の悪さも気にならないだろうしね。

ブロードバンドインターネット時代なのだから、これからのADSLインターネット電話には今の普通の電話以上の音質を実現して欲しいな。というのが今回の結論。

第37話で食器洗い機が水漏れしていることを書いたが、水漏れが激しくなってきたのでついに新しい食器洗い機を買ってしまった。SANYOの超音波ジェット水流という、すごくハイテクっぽい技術を使ったものだ。ステンレス製で清潔感もある。前のに比べてちょっと奥行きが短くなって、キッチンもほんの少し広くなった感じ。洗う時間も短くなってなかなかよい。これが設置したところ。

次回はフレッツADSL 8Mの話を書く予定。さて、無事に切り替えられるか?

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