ホーム > パソコン考現学 > おたくと暮らすということ
140   おたくと暮らすということ (2009.5.24)

週末にデジタルハリウッド大学(略称デジハリ大)の八王子製作スタジオというところに行ってきた(メインキャンパスは秋葉原らしい)。冗談の様な大学名だが文科省に認可された正式な大学です。137話で話題にした Make:Tokyo Meeting 02 の続き、Make:Tokyo Meeting 03が開催されていたのだ。

前回の会場の多摩美大は近未来的なゴージャスな校舎でしたが、デジハリ大は廃校になった小学校の校舎をそのまま使った名前に似合わない佇まい。メイン会場はそのまんま小学校の体育館です。冷房がなく、参加者の熱気で暑かった。正面ステージを暗幕で囲って展示しているところなど、子供の小学校の作品発表会を思い出した。

メイン会場の体育館

でも、内容は小学生の作品からはかけ離れています。今回もオタク達が自慢の工作を展示しながら、こういう趣味の人らしくコミュニケーション力に大いに欠けるデモを行っています。でも話しかけると色々説明してくれて面白い。前回に比べて展示する人も見にくる人も若い女の子が多かった。オタク趣味を持っても女の子の方がやはり元気だ。あと、外国人も結構いた。

デイリーポータルZ 工作班?の展示もあり、林さん、乙幡さん、べつやくさん、石川さん、ヨシダプロさんを見かけました。体育館の他、教室を使った展示もあり、こちらはまさに文化祭や学園祭のノリです。前回よりも会場が広いせいか、混雑も少なくて展示を見やすいし、作者と話しもしやすかった。旦那は今凝っているニキシー管時計の制作者と設計についてのあれこれを語り合えて嬉しそうであった。

透明標本のメダカ

透明標本という、魚類を特殊な薬品や酵素の液につけて透明な標本を作る展示がキレイで不思議な雰囲気でした。作品を販売していて5cmほどのメダカが2,000円ですが、製作に2ヶ月くらいかかるそうで、手間を考えたら安い。最近メダカに凝っている次男に買ってやろうと思ったが、生きているメダカが30円なので止めた。制作者に「この販売だけで生活できるのか?」とおばちゃんらしく不躾な質問をしてしまった。好きなことをして食べていけるのならばそれは目出度いことだと思う。

日頃殆ど、徒歩圏内で暮らしている私には京王線やモノレールに乗ったり、多摩センターの駅前に初めて行ったりと珍しい経験でした。パルテノン多摩というところもみてきた(疲れて階段は上らず)。帰りは小田急線で帰ってきた。

しかしさ、奇しくも結婚記念日なのに夫婦でこういうイベントに出かけたり、自販機のペットボトルしか買わない(私がお金を出した)慎ましい生活にちょっと嫌気がさした。まぁ、オタクと暮らすということはこういうことなんだな。旦那が出展する側になりたいと言い出しかねないので、生暖かく見守ることにします。ゴルフやパチンコに熱中するよりは、創造的でよいかな。

目次 前へ 次へ
  Copyright (C) from Metal Woods 2009