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109   確かめずに開けるな!! (2005.8.17)

前話で話題にした野口さんがスペースシャトルと共に無事に帰還した。着陸が何度も延期になり、最終段階で着陸場所が変更になるミッションの緊迫したやり取りをNASA TVで自宅から息を飲んで見ていました。

そんな雄大な宇宙を見守っている間にも、変なスパムメールが最近では1日数十件は受信される。あたかも友人やアンケートを装って巧妙にホームページへ誘導する。例えば「この前のメールの事だけど」なんていうサブジェクトが付いていて、本文にはちょっと劣情を刺激するような文面が並んで、紹介されたサイトにオイシイ情報が待っているように見せかけている。

パソコン雑誌ライターをやっている知人の話だとこの手の最近流行の、「善良な個人」を装ったスパムメールで誘導されたサイトをクリックしてしまうと有料の姉妹サイトにも自動登録され、そこは退会するのに法外な金額を要求されるという、悪質&手の込んだシステムになっているとか…

ASAHIネットスパムフィルタも使っているが全然役に立たない。懸賞応募用に持っているアドレスに最近メールが来ないと思っていたら、設定を間違えて殆ど全てのメールをキックしていた。件名でだいたい見当は付くからそのまま削除しているが、友達からのメールを誤って削除しかけた事もある。子どもも使うパソコンにHぽい件名のメールが来るのは好ましくないし、興味本位でクリックしたらと思うと不安。

ネットだけでなく近隣ではセールスを装った窃盗や嫌がらせが発生している。住んでる地区は昔からの住宅街だが、ここ数年で急に犯罪が増えた。住民の高齢化と無関心が犯罪を引き起こしやすくしている。自治会では自主パトロールなどを行っており、多少は抑止力になっているかな。

インターホンが鳴ってすぐに玄関のドアを開けるのは危険だが、うちのインターホンは1階の居間に受話器があるから、2階に居るときはそのまま玄関ドアを開けた方が早い。防犯用にはカメラ付きのインターホンに代えた方が良さそうだ。早速、物欲大魔王がネットで調べていた(下記写真)が、一階も二階もモニタを付けるとなると6〜7万円の投資が必要だ。安全の為とはいえ、ちょっと躊躇ですね。

自宅には無線LANが完備されているのだから、これを上手く利用した商品ができないかな? 小型カメラも安くなった事だし、家の中のどこからも玄関先の画像を見ることのできる装置が欲しい。できたらネットで自宅以外の場所からもモニターできるともっと便利。

子機にも画面がついたインターホン

子どもの頃にように縁側を開け放して昼寝していると、郵便屋さんが木戸を開けて縁側に座って簡易保険の集金なんかやっていた頃と時代は変わったのね。

と言うわけで、話は替わって「郵政民営化」について一言。技術の進歩で生活は変化している、既得の利権にすがりつくやり方はダメだと思うので私は民営化には賛成です。情報や物流の自由化がこれからの産業の発展の鍵だ。技術が実現できることを政治が規制してはいけない。この辺りの新しい考えを政治に持ち込んでくれる新しい人の活躍を期待している。

「新しい風が吹いて欲しい」と思う民意の分かりやすい象徴がライブドアの堀江社長なのだろうな。自民党も民主党も立候補を依頼した辺りに政治家の底の浅い偽善性が見える。ホリエモンも今まで非難された政治家から手の平を返すように賞賛されて次はどう動くのかな?

現在の選挙ではインターネットでの広報活動は禁止されているが、これもそろそろ見直しても良いと思う。新聞に挟まれている選挙広報だけでは情報が限られている。選挙用のサイトがあれば立候補者(側近も含めてね)の情報処理能力、個人情報や最新技術に対しての取り組み方が明確になる。

ホリエモンには既成の概念を取り払った選挙や政治を期待したいが、どうかな? ネットで選挙運動が解禁になれば、今まで以上にスパムメールが増えて混乱を引き起こすかな?と最初の話題に戻る。

何はともあれ、今回の結論は「内容を確かめずにクリックするな、ドアを開けるな」と言うことにつきる。牧歌的な社会は終わり、自分の安全は自分で守るという意識が大切。政治も有権者の意識の変化に気付いて、技術大国の日本の舵取りを任せらる人材が選ばれることを痛切に祈っています。

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