以前、アマゾンで59円で売られていたFMチューナモジュール、ダイソーの300円スピーカ、Amazonの箱を使ったFMラジオを作ってみましたが、今回本気を出して作り直してみました。
「本気」とは、プリント基板を起こしたのと、MDFでエンクロージャ(箱)を作ったこと、バッテリ残量表示機能を追加した点です。
FMチューナモジュールはAliexpressで440円/10個だったので、1個あたりは前回の59円より安かったが落とし穴が、、、
動画
まずは動画をどうぞ。
最初に動作の様子、次にメイキングの電子工作、木工工作と続きます。
概要
- タクトスイッチで選局し、局名・周波数を小型LCDディスプレイに表示。
- FM局はプログラム内に局名・周波数とともにテーブル記述(東京周辺のみ;他の地域では書き換え要)。
- 選局情報はPICのFlash Memoryに覚えておき次回電源オン時に復帰。
- PICは電源投入時の初期化と選局時以外はスリープ。
- ワイドFM(AMラジオ番組をFMで放送)も受信可能。
- 電池の電圧低下(3.2V〜2.2V位)に応じて小型LCDディスプレイのコントラストを自動調整(Ver.2)
- 電源投入時にバッテリ残量を表示(Ver.2.1)
回路
マイコンはPIC12F1501、FMチューナモジュールはRDA5807M(ネットショップによって値段が結構違う)、小型液晶ディスプレイはAQM0802A-RN-GBW(秋月電子)、これらをI2Cで接続。(回路図拡大図、部品表)
音声出力はダイソーの300円USBスピーカ(アンプ入り)を繋ぐ。電源は乾電池2本の3V(USBスピーカのアンプも3Vで動作した)。
プログラム
ソースプログラム(Ver.2.1)とHEX(Ver.2.1)です。バグがあるかも知れません。無保証です。著作権は留保しますが、改変などご自由にどうぞ。
受信できるFM局はプログラム中にテーブル定義されています。ソースの293行目から10行。変更したい場合には、周波数定義表を参照して、地元の局名などを記載してご利用ください。
※PIC12F1501はPICKIT2では書き込めず、PICKIT3を使いました。
製作過程
上記動画、下記blog記事を参照ください。
- RDA5807Mを使ったFMラジオ基板を発注(2021.2.27)
- 59円FMラジオのプログラム更新中(2021.3.7)
- FMラジオのバッテリ残量表示(2021.3.10)
- FMラジオの基板が届いたが、、、(2021.3.28)
- FMラジオモジュールが届いた(2021.3.29)
- FMラジオ、組み立てたけど鳴らない(T_T)(2021.3.30)
- 部品外しのために低融点はんだを作る(2021.3.31)
- 低融点はんだでFMラジオモジュールを取り外し(2021.4.1)
- FMラジオモジュールを全品検査(2021.4.2)
- FMラジオのケース検討と試し加工(2021.4.3)
- NGだったFMラジオモジュールRDA5807Mの再確認(2021.4.4)
- 久しぶりの木工工作(FMラジオ)(2021.4.10)
- 木工工作(FMラジオケース、2日目)(2021.4.11)
- 木工工作(FMラジオケース、3日目)(2021.4.17)
- 木工工作(FMラジオケース、4日目)(2021.4.18)
- 木工工作(FMラジオケース、5日目)(2021.4.24)
- ダイソースピーカを使ったFMラジオが完成(2021.5.4)
基板頒布
動画内や上記blogに記載しましたが、基板設計に間違いがありFMラジオモジュール部のレジストがありません。こんな基板でよろしければ無料で頒布しますので、希望される方は以下に「FMラジオ基板希望」と書いてメールください。お一人様2枚まで。ただ、定型郵便でお送りしますので送料としてアマゾンギフト券100円分をお送りください。
![]()
★★注意★★ いきなりギフト券を送らないでください。先に在庫があるかメールで問い合わせ、返信があってからにしてください。
万が一、有償でも欲しいという人が多ければ、基板を改版して増産します。
以上