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モバイルバッテリをPICやArduino工作に使うと、しばらくして勝手に電源供給が止まる。モバイルバッテリはスマホの充電などを想定しているらしく、電流が少なくなると満充電だと思ってオートパワーオフするらしい。
最近は電流の少ないワイヤレスイヤホンを充電するために小電流モードがあるモノもあるが、それも2時間程度で給電が止まる。大きなお世話な気がする。せめてオートパワーオフをオフにできればいいのに。
そこでオートパワーオフが働く前に、少し大きな、といっても100mAを短時間流してモバイルバッテリを騙す回路を作ってみた。
動作の様子(2分20秒)
動画内1:30あたりで、時間設定が30秒、60秒、120秒、180秒切り替え、とテロップがでていますが30秒、60秒、90秒、120秒の間違いです。
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原理図
定期的に短時間(0.5秒)のダミー電流(100mA)を流すことで、モバイルバッテリに対してまだ充電が終わっていない振りをする。これにより増加する電力は無視できるほど僅か。
タイマには米粒PICマイコン、スイッチはFETを利用。
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回路図(拡大図)
PICは米粒PICのPIC10F222を利用。基板に載せる前には、8ピンDIPタイプを使い、ブレッドボードで確認した。
消費電力を抑えるためにDIPスイッチのプルアップは、SWの状態チェック時のみ。DIPスイッチは2ビットしか使わないが手元に4ビットのものしかなかった。負荷の抵抗は手元に50Ωがなかったので100Ω,1/4Wを並列。FETも手持ちのもの。
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基板
SMD用のユニバーサル基板に実装。USBケーブルは100均のUSB Type-A延長ケーブルを切って利用。
プログラム
無保証です。著作権は留保しますが、改変などご自由にどうぞ。
詳細は以下のブログ記事参照。
- モバイルバッテリの自動パワーオフキャンセラ(その4;完成) (2023年3月20日)
- モバイルバッテリの自動パワーオフキャンセラ(その3;ケース作り) (2023年3月16日)
- モバイルバッテリの自動パワーオフキャンセラ(その2;長時間検証) (2023年3月12日)
- モバイルバッテリの自動パワーオフキャンセラ (2023年3月11日)
以上