ロンドン2日目 バッキンガム宮殿、他バス路線は結構クネクネしていて、意外と時間がかかりましたが見晴らしの良い2階の車窓から町並みを楽しめました。バスの詳細な路線図PDFファイル(Transport for London からダウンロードできます)を印刷したものを持参したので、それを眺めながら自分のいる位置を確認します。この路線図と同じものがバス停に貼ってありました(全てのバス亭ではないですが)。日本で売っているガイドブックにはこんなに詳しく載ってないのでとても便利です。 バスを降りて顔を上げると目の前にいきなりホームズ像が現れビックリ。想像していたより大きい。身長2.5メートルくらいかな。台座を入れると3メートルを軽く超えている。
その後、近所にある蝋人形で有名なマダムタッソーの前で記念撮影(まだ開いてなかった)をして、地下鉄でバッキンガムに向かう。地下鉄べーカー街駅のホームには、タイルによるホームズのシルエットが有名なのだが見つからなかった。路線が違った模様。 ◆ ロンドン観光初日はやはりバッキンガム宮殿に行くのだ。近年ウィンザー宮殿火災の修復費用を捻出するために夏の間だけ一般公開している。入場料は11ポンドもするのだがロンドンパスで入れる。事前にグリーンパークのチケット売り場で時間指定の入場券を入手しておく必要がある。このチケット売り場、テントの屋根の丸太小屋っぽい作りでお洒落だ。9時にチケット売り場が開くのを待って9時半入場のチケットをとる。ちなみに今年の夏期公開は明日の29日までなのだ。公開日はロンドン観光のサイト(英国政府観光庁)で確認できます。衛兵交替の実施日もわかる。ここはほかにも英国旅行に役に立つ日本語のサイトです。
見学者用の門は宮殿の正面門を左に回り込んだ門です。入るときに空港のチェックインのように手荷物はX線、身体は金属探知器のゲートを通過します。入場して直ぐの売り場で各国語のガイドブックが売られてます。日本語版も有ります、内部は写真撮影禁止ですし、詳しい案内表示もないので8ポンドで買う価値ありです。音声案内のヘッドフォンは残念ながら日本語版は見あたりませんでした。 見学できるのは正面からみると中庭を挟んだ反対側、青の応接間などの儀式用の部屋ですが、普段は女王様や王族が実際に使っているのです。私も感動しましたが、一緒に見学していたアメリカ人の観光客が大げさに感動している様子が面白かった。彼らは私たちよりももっと血の繋がりを感じるんだろうなぁ。 とにかくエリザベスはお金持ちです。何でも良い物を持っています。有名な絵画や彫刻、工芸品が数メートル毎に置いてあり、豪華でひたすら感動。インテリアが凝りに凝っていてこんなお金持ちの家があるなんて、一見の価値はあります。そんな中で女王即位50年を記念して女王が各国の王族や国家から送られた美術品を展示した部屋が特別公開されてました。日本は「裕仁」からの壷と真珠工場からの小粒の真珠で覆われるいる30センチぐらい姫だるまがあった。ワニをくりぬいて作ったワインクラー(ワシントン条約はどうなった)などはっきり言ってへんてこな贈り物もあり、面白かった。 18部屋を順番にため息をつきながら見ていくと最後は園遊会などが開かれる裏庭にでます。そこにトイレやおみやげ物やが設営されています。広い庭も綺麗に手入れされてイングリッシュガーデンの本家です。 宮殿の裏庭を抜けて、ちょうど時間がよいので11時半の衛兵交代を見るために正面門に戻った。世界中の観光客が一杯集まって大騒ぎだ。騎馬警官が門の正面に有るビクトリア女王記念の塔にのぼる観光客を整理していた。 衛兵交代はあの有名な赤い服を衛兵のパレードから始まる。何の儀式が行われるかちっとも解らないが、楽団がドンちゃかし、騎馬兵(帽子のデザインが違う)が駆けめぐり、兵隊さんが膝を曲げない歩き方で捧げ銃をしたり、隊長がヨーデルみたいな声で叫んだりおもしろかった。全部見ると1時間以上かかるので立ったままだと長いのよ。
衛兵の赤い制服は夏用で、冬はグレーの地味な衣装になるらしい。なかなか見られないバッキンガム宮殿の中は想像を超えた富の集まりでした。これだけでも本当にロンドンに来たんだなと実感できて嬉しかった。しかし、旅はまだ始まったばかりなのだ。 ◆ 後日、ウィンザー城へ行くときの下調べのために、パディントン駅まででかけてみた。駅には改札がないので自由に出入りできる。ウィンザーへの電車の時刻表や路線図を探したが見つからず、当日訊けばいいやということにして、お腹も空いたので駅のカフェで食事をとる。なんと回転寿司があり、興味はあったが初日から寿司を食べることもなかろうとパスした。 駅の中にあるパディントンショップでパディントングッズをお土産に購入し、またコンビニ風のお店で念願の菓子パンを買ったのだ。パディントンの銅像があるようなことを読んだのだが見つからなかった。
◆ パディントン駅から地下鉄で西へ一駅Warwick Avenueへいく。そこからグランド・ユニオン運河のカナルボートに乗ってカムデンタウンに向かうのだ。このボートもロンドンパスで乗れるというので出掛けてみることにしたのだ。このあたりは雰囲気がベニスに似ているのでリトルベニスと呼ばれているらしい。しかし、リトルベニスは、ベニス(行ったことはない)と大違い、銀座と戸越銀座ぐらい違う。 地下鉄の駅を降りたら車がビュンビュン走る大通りで、運河なんかどこにも見えない。ロンドンパスのガイドブックの小さい地図では方向感覚が掴めず迷う。地元のおばちゃんに訊ねてようやく「Jasons Canal Boat Trip」の乗り場に着く。乗船には予約が必要だったようだが、別に問題はない。乗り場はレストランも兼ねているが私たちはボートに乗るだけだ。屋外のテーブルの椅子でボートを待っていたらウェイターが注文を取りに来たが、ボートを待っているだけと伝えたらOKであった。
ボートは平べったい屋根の30人ぐらい乗れる細長い船だ。エンジン駆動で後ろにキャプテン(船頭さんだな)が乗って操作する。フランス人の若いおねえちゃんの団体と一緒になる。フランス語でよく喋るんだな、これが。キャプテンも道中目に付くものを色々と解説してくれる。 運河は川幅5〜10メートルぐらい、運河に係留したボートで暮らしている人がいるのが大発見。人が住んでるボートの近くを通るときはエンジンをアイドルにして静かに惰性で進む気の使いよう。手漕ぎボートに屋根をつけた程度のモノから8メートルぐらいのクルーザや手作りタイプまで船の展示会の様だ。Saleの札がかかったボートもあった。 運河はイギリス中に張り巡らされていて旅をしながら暮らすこともできるようだ。アメリカでは定年後にキャンピングカーで暮らし、季節毎に移動する人たちがいるようだけど、そのボート版というわけだ。こっちの方が歴史はありそうだけど。 ノンビリとリージェント公園やロンドン動物園の脇をゆるゆると進んでいくとウトウト良い気分だった。約1時間でカムデンロックに到着した。下船の前にロックのゲートの前で船をターンさせた。下船時に記念に船をバックにキャプテンと一緒に写真を取らせて貰った(非公開 ^_^)。
週末のカムデン・ロック・マーケットで大賑わいで、ロンドンのホットスポットらしく若い人が多い。アラブ系の食べ物屋、パンク野郎、ピアス姉ちゃん多し、売ってるモノは夏の軽井沢銀座に近いのだ。趣味が合うなら面白い場所、ロンドンにはこんな場所もあるのねと思いながら、あちこちをブラブラしてみた。
◆ まだ、明るいので Camden Town駅から地下鉄ノーザンラインに乗って Charing Cross駅まで南下する。トラファルガースクエアからテムズ川沿いを歩き、ロンドンアイ(大観覧車)、ビッグベンを見た。ロンドンは結構狭いので短時間でいろいろまわれる。 ロンドンアイは30分程度の待ち時間だったが一人19ポンド(4,000円近い)もするので遠慮した。さすがのロンドンパスでもロンドンアイは乗れないのだった。ビッグベンの鐘の音を聞きながらテムズ川を渡り、疲れたので適当なダブルデッカーに乗って週末の渋滞の中、ピカデリーサーカス、リージェントストリートからオックスフォードストリートを車窓からのんびり眺めながら帰ってきた。 最初に書いたダウンロードして持参したパス路線マップは本当に便利。これがなかったらこれほどバスを活用できそうにない。
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