扇風機の修理 (2009.10)
(2009.10.3掲載)10月に入ったので扇風機を片付けようと、順に掃除(なんと5台もある)していたら、子供からそれ(子供部屋にあったやつ)壊れているヨとの声。もっと早く言えよ。夏の間どうしていたんだ。
試してみたら確かにモータが唸るだけで廻らない。羽根を手でまわそうとしたらとても重くて、これでは廻らないはずだ。
今どき、扇風機は2千円程度で買えるが、ダメもとで分解修理に挑戦した。結果としてゴミにならなかったので、エコということにしておこう。
(注) モータは発熱・発火の危険もあるので、お勧めしません。
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扇風機の回転軸
扇風機の羽根カバーと羽根を取り外した状態。この状態で軸を手で回そうとしても重くてなんとか廻る程度。
正面のビス3本を外す(1本は軸に隠れて見えない)。
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後ろのカバー
モータを覆っているカバーを取り外す。
首振り用のノブを引き抜き(上の穴)、カバーの真ん中にあるビスを外す。
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モータ
モータが見えてきた。
詳しくは、単相誘導電動機(Wikipedia)のコンデンサ電動機か。
なんとウォームギアのかみ合わせ調整?に、ワッシャ(矢印)が挟んである。市販製品とは思えない対処法。
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首振り用のウォームギア
モータを分解するためにこの部分を取り外す。
首振りの機構を初めて見た。このウォームギアでモータの回転数を急速に落とし、首振りのクランクを廻している。
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モータ分解
矢印の部分が歪んでいる。子供が扇風機を倒したか、椅子から落としたのかもしれない。これでモータ軸が歪んで上手く廻らなくなったのかも。
四隅のビスを外すとモータが分解できる。
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グリスアップ
モータの軸受けは、自在に角度が変わるタイプだったので、多少のゆがみや製造誤差なども吸収できるはず。ベアリングはなし。
後ろ側の軸を見たら多少削れたような感じだった(写真撮り忘れた)ので、手持ちのグリス(モリブデン・グリス)でグリスアップ。
分解と逆の手順で組み立てて、軸を手で回したら軽く廻るようになっていた。
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試運転
モータのカバーを元に戻し、ファンとファンカバーを取り付けて試し運転してみた。
「弱」でも正常に起動するようになった。もちろん「強」でも大丈夫。
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温度ヒューズ
モータ内に温度ヒューズがついているようなので、もし回転が止まっても発火するようなことは防げそう。分解したときに温度ヒューズには気づかなかったが(^_^; 来年、使うときに注意して使うことにする。
製造番号が"07"で始まっているので、2007年製か? まだ2年目だった。警告欄に分解してはダメという警告はなかった。
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勢揃い
修理・掃除が終わって勢揃い。2016年オリンピックの東京開催はダメでしたが、五輪に並べてみました(^_^)
右上が修理した扇風機。
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