AQUOSリモコン (2009.10, 2009.11) (2009.10.25掲載、2009.11.14追記)テレビでYouTubeを見る環境を作ったが、パソコンとテレビの入力切り替えが面倒になってきた。取説を読んでみたらパソコンとRS232Cケーブルで繋げば、パソコンから切り替えられることが判り、早速ケーブルを注文。
しかし、よく調べてみるとこの方法ではアクオスの電源を入れられないことが判り、PCの電源ONと同時にアクオスの電源を入れようとした目論みははずれた。そこで、赤外線リモコンで電源ONや入力の一発切り替えすることをめざして製作。
下記のサイトがみつかったことで、半日強で作ることができた。
その後、パソコンをシャットダウンしたときに、アクオスの電源を切り忘れることが多かったので、シャットダウンと同時にアクオスの電源を切る仕掛けを作った (2009.11.14追記)。
アクオス用の赤外線リモコンに関して、「アクオス リモコン」で検索したら、以下のサイトが見つかり、このサイトに掲載されていたソースコードを流用・改造させていただきました。感謝。
- AQUOS(アクオス)用マクロ・リモコン http://wikiwiki.jp/disklessfun/?macro-remocon
入力切り替え
アクオスの入力切り替えは、「入力切替」、「カーソルの上下移動」、「決定」で行う。このためパソコンとテレビを切り替えるのがとても面倒なのだ(入力7がPC入力)。
一発で切り替えたい、ということで、これらの一連のコマンドを自動的に連続発行する赤外線リモコンをつくることにした。
実は、RS232Cでパソコンと繋ぐと一発で切り替えるコマンドが使える。しかし、RS232Cだとテレビの電源を入れられない問題があった(ケーブルを注文した後に気づいた)。テレビをクイック起動モードにしておくと電源を入れられるが、それだと常に15Wもの電力を消費する。
リモコンケース
リモコンを別に用意するのでは、リモコンを探したり(大抵使いたいときにすぐ見つからない)、手に取ったりと面倒なので、パソコンのキーボードにリモコンを埋め込むことを考えた。
緑枠のところにスイッチを付けて、矢印のように赤外線を飛ばすことを考える。
キーボード
キーボードを分解してみると十分なスペースがある。電源も簡単にとれるのがいい。
最近のキーボードの作りのシンプルさにビックリ。安いはずだ。
回路とプログラム
手持ちの部品を探し、回路図とプログラムを書きブレッドボードで動作確認した。プログラムは上記オリジナルから、コマンド発行部を流用させて頂いた。
また、オリジナルはPIC12F683を内蔵クロック8MHzで使用されていたが、手持ちにPIC12F675しかなかったので4MHzで動くようにプログラムのwait周りを修正。
回路図、プログラムです。無保証です。オリジナルの著作権はそれぞれの作者に帰属します。
リモコン基板
キーボードの空きスペースに入れるためガラエポのユニバーサル基板を細長く切って利用。
3つ並んだタクトスイッチの左側がPIC12F675、ロープロファイルソケットを使った。その左側の赤色LEDはモニタ用(赤外線だけだと見えないので、同時に赤色LEDも点灯させる)。
赤外線LEDは、リード線で引っ張り出してある。
キーボードへの取り付け
キーボードにタクトスイッチ、モニタLED、取り付け用のそれぞれの穴を開け、取り付けた様子。
キーボードの樹脂が意外と厚く、タクトスイッチが少ししか頭を出さなかったので、内側を少しざぐって取り付けた。
リモコンスイッチ
表側の様子。ラベルはカシオのネームランドで作成。TVの左の方にある小さな穴がモニタ用赤色LED。
電源は、そのまま電源ON/OFFのコマンドを発行する。付属のリモコンと同様にトグル動作。
PCは、入力をパソコンに切り替えるため、「入力切替」、「上移動」、「決定」コマンドを連続して発行する。上移動の意味は、入力:テレビの位置にあるとき、上に移動すると、一番下の入力7(PC)になるため。
TVは、「入力切替」、「下移動」、「決定」コマンドを連続して発行する。下移動の意味は、入力7(PC)の位置にあるとき、下に移動すると、一番上のテレビになるため。
お気づきかと思いますが、その時の入力状態を仮定して勝手にコマンドを発行しているので、テレビを見ているときにTVを押すと、入力が「入力1」にかわってしまう。リモコン信号でダイレクトに入力を切り替える方法をご存知の人がいたら教えてください。
赤外線発光部
赤外線LEDはこのように頭を出している。かなり昔に買ったものでリードが錆びていた。
よくある砲弾型ではなく、角張った外形のもの。広角180度という仕様で、近い距離で使うリモコンには最適。
WebTVをアクオスでみる
完成した夜と早朝、フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦、ロシア杯をロシアテレビ局のネットのライブ放送でみた。速い動きがあると多少画像が乱れるが、国内のアナログ放送並にはみられる。日本国内での放送は一晩遅れの今夜だ。かみさんと、凄い時代になったと語り合う。
WebTVの放送は録画(AVIファイルになった)ができるので、あとで何度でも見られる。番組表はキリル文字で全く理解できないが、Googleツールバーの翻訳機能で読めた。
AQUOSリモコンからのアクオスの電源ON、入力切り替えも上手くいき、ますます快適な環境になりました。
RS-232Cケーブル
完成した翌日(先ほど)、amazonからRS-232Cケーブル(\990)が届いた。990円だと送料がかかるので他にも色々と買ってしまった。トホホ。
赤外線リモコンは手持ちの部品を使ったが、買っても部品代は5百円もかからないと思う。
(2009.11.14追記)《シャットダウン時にアクオスの電源を切る》
パソコンとアクオスを繋ぐ
実は、赤外線リモコンでテレビとパソコンの入力切り替えをメニューを出さずに一発で行いたくて、PICで赤外線の特別なコードを受信し、RS-232C経由でアクオスの入力切り替えを行う仕掛けを作っていた(試験中の写真。赤外線コードのデコード確認中)。
しかし、パソコンを使ったあとアクオスの電源を切り忘れることが頻発したので、この仕掛けは諦めて、パソコンとアクオスを繋いでシャットダウン時にアクオスの電源を切ることにした。
ActivePerl
アクオスを制御するプログラム(という程のものではないが)はperlで作ることにして、ActivePerlをインストール。また、シリアルで通信するためにWin32 API と Win32::SerialPortモジュールをインストール。
下記のサイトを参考にさせていただいた。感謝。
プログラム
Perlで書いたスクリプトです。無保証です。シリアルポートのコンフィグファイルserialport_conf.plを実行し、serial.confを作っておきます。
使い方は、aquos-cmd.pl OFF | TV | PC で、それぞれ電源OFF、テレビへ切り替え、パソコンへ切り替えができる。
取りあえず電源OFFしか使わないが、パソコンから入力切り替えもできるようになった。その他、音量変更や消音なども容易に実装できる。
シャットダウン時に動かす設定
Windowsをシャットダウンするときに、上記スクリプトを動かすようにシャットダウンスクリプトを設定する(拡大画面)。
下記のサイトを参考にさせていただいた。感謝。
シャットダウン・スクリプト
以上でシャットダウン時にスクリプトが動き、アクオスの電源が切れるようになった。
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