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 1月20日、制作プロダクション・PDSのドラマプロデューサー北崎たか子氏が乳がんのため福岡市博多区の病院で逝去されました。55歳。

 北崎氏は19歳のときRKB毎日放送にOL職としていったん入社。その後、制作の仕事がしたくて退社。上京して、同じRKB毎日放送出身の先輩で演出家の久野浩平氏らが設立した制作プロダクション「PDS」に入社。

 入社後は主にドラマ畑を歩み、アシスタント、ディレクターを経てドラマプロデューサーに。
 北川たか子氏の守備範囲は時代劇からサスペンスもの、コメディまで実に多彩で幅広いジャンルの作品をプロデュース。

 その中でも、男性中心の社会の中で生きるOLたちや女性たちの本音を軽快なコメディタッチで描いたシリーズものが注目されました。
 4人姉妹が、何かある毎に集まって麻雀卓を囲む『月曜ワイド劇場/女ざかり・男あさり 東西南北』(1984 ANB)などの『女ざかり…』シリーズ(三田佳子、朝丘雪路、木内みどり、石田えりほか出演)や『OL』シリーズのほか、『月曜ワイド劇場/女が会社へ行きたくない朝 OL学入門』(1983 ANB)や『男と女のミステリー/女が家を買うとき』(1988 CX)などがその代表で、当時のテレビドラマ界としては数少なかった女性プロデューサーならではの企画が注目され、1986年にはATP特別個人賞を受賞されました。

 このほかの代表作としては、テレビ朝日開局30周年記念企画『氷点』(1989 ANB)、『花と龍』(1992 TBS)、『月曜ドラマスペシャル/疑惑の結婚』(1994 TBS)などの単発ドラマや、『ドラマ23/Tokyo愛情物語』(1987 TBS)、『木曜ドラマ/凪の光景』(1990 ANB)、『妻たちの劇場/天上の青』(1992 CX)などの連続ドラマがあります。

 最近では、井上由美子脚本で好評を博していた『月曜ドラマスペシャル/弁護士迫まり子の遺言作成ファイル』シリーズをプロデュース。シリーズ2作目の『時効』がATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞するなどその旺盛な企画力に注目が集まっていました。

 北崎氏が乳がんに気づいたのは1989年5月。ドラマ『氷点』の仕事が一段落して自宅でくつろいでいる時、右の乳房にしこりを見つけたことだったといいます。いったんは転移しないとされる「非浸潤性小葉ガン」で乳房を切除しない温存法という方法で乗り切ることができました。しかしその後再発。今回、帰らぬ人となりました。

 

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