Text by ATSUKI, Direct by SasaB
  | 
  LastUpdate 1999.05.05
  | 
  
 
 DirectPad 
 Pro (その1)
 
 まず下のリンク(本家のホームページ)に行ってドライバと情報を集めましょう。 
 本家 DirectPad Pro ホームページ 
 それでは、スタンダード版(振動しない/5Vをパラレルポートから取って7.6Vの利用は無い)の作成方法を説明します。先に言っておきますとこのスタンダード版では電気食いなデュアルショックやサードパーティのパッド等を認識しない場合が多々あります。でも,普通のデジタルなパッド(初代PSパッド等)でしたら問題無く動作しますので安心してください。 
 
必要な材料
- DSUB25ピン(オス)
 
- DSUB25ピンケース
 
- 小信号用ダイオード(1S1588)
 
- PSコントローラ延長ケーブル
 
 
 
 
 
材料の入手方法
  | 
 
 PSコントローラの延長ケーブルは、SONY純正はもちろん、国内のゲーム付属品メーカー等でも作っていません。作っているのは海外の怪しいメーカのみだと思います。そういう訳なので普通のファミコンショップとかではなかなか手に入らないでしょう(「そんなものバッタ物しかないよ」と言われたりします)。GAMES'ARK等で入手可能です。 
 
 |  
 
 |  本家のDirectPadProのページとかではダイオードの型の例として1N914となっています。しかし、基本的には小信号用ダイオードなら何を用いてもかまいません。 
 今なら1S1588や1S2076が安く入手可能です。
  |  
 
作成手順
- PS延長ケーブルをぶった切る
 
 
 | 
  ぶった切ります。バッタ物らしくケーブルは安物です。シールドも入って無い弱そうな線ですので本当は出来るだけ短くしてしまった方が不要なトラブルも防げると思います。でも貧乏性な自分はとりあえず半分にしてみました。 
 |  
 
- ピンとケーブルチェック
 
 
 | 
  自分の買った延長ケーブルの9芯のケーブルは図のようにパッドのコネクタと対応していました。3本購入して全てこの配線状況でした。だからといって作るときに確認しないのはパラレルポートやパッド破壊になりかねないので毎回確認しています(なにしろバッタ物なので信用出来ないです)。コネクタの向きに気をつけてください。 
ケーブルの詳細をこちらで説明しています。
 |  
 
- ハンダ付け
 
 
 | 
  回路は単純なので簡単ですね。最初にダイオードを一気につけてしまい、その後に延長ケーブルの線を必要分だけつてました。1本不要な線(灰色)があります。今後+9Vを加えて振動させるための線はビニールテープ等で絶縁しておきます。 
コネクタの詳細をこちらで説明しています。
 |  
 
- 組み立て
 
 
 | 
  ダイオード5本だけなら余裕でコネクタケースの中に入りますから、見た目もすっきり出来上がります。黒ビニールテープで絶縁してあるのが+9V用です。 
 |  
 
- ドライバ設定
 
 
 | 
  パラレルポートに接続ケーブルとノーマルなプレステパッドを接続してPCを立ち上げます。問題なくWinが立ち上がりましたのでドライバを導入します。ドライバの導入手順は以下のような感じです。 
 
  - コントロールパネルのゲームコントローラを開いて、追加(D)を押す。
 
  - ゲームコントローラの追加(A)をさらに押して、ディスク使用を使い DirectPad Pro を展開したフォルダを指定する。
 
  - すると読み込みが行われて、コントローラ一覧の所に ([ユーザ定義]とか2ボタンのゲームパッドとかある下の方に) DirectPadProとかが追加されるのでそれを選んでOKにする。
 
  - そうすると最初の画面のゲームコントローラにDirectPadProが入る。
 
  - 後はDirectPadProのプロパティを開いてPSX(プレステ)のパッドを選べば使えるようになります(プレステのパッドも何種類かあります)。
 
  
 |  
 
 
結果
環境(AX6BC+Cel@450+Windows95/98) 
 
  - ノーマルパッド
  | 
   ○ (十時キー+全ボタン認識可) | 
  
 
  - HORI Fighting Stick PS
  | 
   ○ (十時キー+全ボタン認識+連射可みたい) | 
  
  - ネジコン
  | 
   ○ (認識可能、アナログ対応) | 
  
  - MAD CATZ デュアルショック
  | 
   × (認識せず、LEDも点かず) | 
  
 単純なパッドはほぼ完壁に動作します。 
追記: この時は自分は知らなかったのですが、このBlack Thunderに出ている資料は日本で解析されたものの英語版です。 
NIFTYのHFB03536藤田さんによる『プレイステーション・PAD/メモリ・インターフェースの解析』という資料です。 
ベクターに最新版が置いてあります。一読する事をお勧めします。
 パラレルポートからの電力供給不足です。この場合パッドの認識を全くしてくれません。本家のページでも認識しない場合とかコントローラ2つ繋げる場合には電力不足が考えられるので外部から+5Vを供給するようにとの記述がありました。そういう訳なので次回はPC内部の+5Vを頂戴するようにケーブルを作り直してみたいと思います。その時にはついでに振動用の+9Vも接続してみましょう。  
 
     |