Coffee Break
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コーヒーお国ぶり【2】
コーヒーお国ぶり【T】 寒い日にイタリア風… 数百年の時を… 寒い国ロシア風ジャムティー
果物や花の香りをつけたお茶 イギリスの紅茶の時間割 香港の鴛鴦(インヤン)茶
トルコのチャイ! ブレンド・コーヒー 中国で仙薬として… 珈琲 in スパイス
コーヒーミル ガン&糖尿に? 二日酔いに利く? 胃腸病の原因?
☆食事に合わせて珈琲を! 「アフタヌーンティー」! 植物のもつ不思議な‥ MIF派・MIA派?
そう‥どこかで見たセピアの風景 アメリカンコーヒー 紅茶の香り 美女とハーブ
報われた大尉の“恋” future 珈琲の味を創造する HerbTea&BlackTea

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数百年の時をかけて・・・
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その昔、十字軍に遠征したマジャール人(ハンガリー人)は、

トルコ兵たちがカーヴァ(アラビア語で刺激効果があるもの)と呼ぶ

「黒いスープ」を飲んでいるのを見て、身震いしたといわれます。 黒は地獄の色だったからです。

黒いスープは珈琲でした。

その珈琲がトルココーヒー(ターキッシュコーヒー)なら、おそらく 長い柄のついた器に

挽き粉を入れて水を加え、火にかけていたはず。 黒っぽい上澄み液を見て、

ほとんど卒倒しそうになったかもしれません。

現代の私たちが飲む珈琲は、ヨーロッパ人が身震いしてから、 数百年の時をかけて、味も香りも洗練されました。

珈琲に限らず、 お茶のいろいろはどれも決して飽きない味です。

つまり一生つきあうことになります。

一生つきあう珈琲なら、 やっぱり美味しいほうがいいですよね。(^^)


?? トルコ コーヒー??
 深く炒った豆を微粉に近くなるまで(石臼等で)砕く
 長い柄の付いた容器(イブリクという)に粉と水を入れ火にかける しだいに泡が盛り上がってくる
 こぼれる前に火から降ろし 再び火にかざすこれを3〜4回繰り返す
 この時の温度はコーヒーの抽出に適した80℃〜90℃の筈(沸騰はしてない)
 イブリクから小さなカップに注ぐ カップは糸底のないガラスか陶器で金属製のホルダーの上に置く
 粉が底に沈んでいるので静かに飲む 塩やバターを口に含みながら飲むこともある


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寒い国ならではのロシア風ジャムティー
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「ジャムを紅茶に入れて飲む」のがロシア風ジャムティーだと思っていない?

実は、ロシアではジャムは紅茶の「友」!

ジャムにウオッカなどをたらしたものをなめながら、 熱い紅茶を飲むのだといいます。

ジャムも、お酒のひとたらしで味が変化。

小皿にジャムをたっぷり入れ、ウオッカ、ラム、ブランデーのどれかを ふりかけます。

熱い紅茶を飲みながら食べると体がほわっと温まってきて、

寒いロシアの国でこういう飲まれ方をするのがわかる気がします。


☆':*:'゜寒い日にイタリア風レモンティー★

朝はカフェオレ、食後は必ず濃いエスプレッソ、と珈琲一辺倒のイタリアで、

紅茶は寒い日や、風邪気味のときに人気の飲み物。


イタリアの家庭ではそんなとき、紅茶を濃くいれてレモンも砂糖もたっぷり加えて 飲みます。

レモンティーはイギリスでは邪道といわれる飲み方だけれど、 本当に体も温まって、

美味しいので是非取り入れたいですよね。

セイロン系か、イングリッシュアフタヌーンブレンドなどを濃いめにだし、 350ccに砂糖を大さじ3程度入れ、

よくかき混ぜてから2つ切りにしたレモンを ぎゅっと紅茶の色がてきめんに薄くなるくらい絞ります。

レモンの酸味が多めの砂糖の甘さを緩和して、気持ちよい甘さに。。。


コーヒお国ぶり T】
 
エチオピア∬

アフリカ最古の独立国 広さは日本の三倍
海抜1000〜3000mのアムハル高原はコーヒーの本家
エチオピア式コーヒーは味・社交儀式を重んじてコーヒー生産国としての1000年からの誇りと伝統がある
人を招き社交の主役コーヒー…
(正式には)先ず家の前に香を焚き 豆は若い娘が洗う フライパン様の錫の鍋で薪を使って豆を煎り
木製の鉢に入れ棒を使って潰す 
陶製のポットで沸かした湯に粉を入れ数分火にかけて
泡たたせてから上澄みを飲む
クローブやジンジャーを加えたり地方によっては塩やバターを加えることもある
取手のない小さなカップで 主賓は年長者から飲む


イエメン

17〜8世紀ヨーロッパ各地から頻繁に出入りした商船によって 伝統的なコーヒー生産国として
世界市場にその地位を確立した

イエメンの港町モカは世界にコーヒー銘柄の名前として知られている (モカ港は現在は閉鎖)
中世期後半イスラム教徒に初めてコーヒーを与えた宗教的なゆかりと伝統を持つアラビア式コーヒー
浅めに煎った豆を挽いてスパイスを加えたものが多い かなり苦いがすっきりした味わい
この国もコーヒーは社交の必需品で友好の証しとされている
                                                 

ギニア∴

現在コーヒーはロブスタ種を少量生産輸出するにとどまっているが ボーキサイト・金・バナナ等と並ぶ
貴重な輸出産品になっている
容器に豆を入れ木の棒で潰す コーヒーの粉を鍋に入れ煮立て木綿で濾す
濃厚なコーヒーに蜂蜜や砂糖(精製されていない)を加えて木製のカップで飲む
ギニアコーヒーは世界一と 農業国の彼らの自慢

§キューバ§

カリブ海に浮かぶこの国もコーヒー生産国として知られる
キューバ式コーヒー 人数分の水にコーヒーの粉と砂糖を加えて煮立てて 濾す
デミタスで飲む甘いコーヒー
朝飲む「カフェ・コン・レーチェ」はミルクの中にコーヒーを注ぐ


※メキシコ※

メキシコシティは海抜2,250m 平均気温15度 ラテンのコーヒー生産国の一つ
濃いめのコーヒーに黒砂糖 バター ブランデー オレンジジュース 卵黄等を入れたりとバラエティー豊か
「カフェ・デ・オヤ」は有名 「オヤ」は陶製の大型コーヒーポットのことで 
これに熱湯 シナモン 黒砂糖等を入れ煮詰め 沸騰したらコーヒーの粉を入れ火を止めて数分
粉の沈むのを待って上澄みを飲む ウィスキーをたらすこともある

                                          参照文献:伊藤博著 コーヒー博物誌 八坂書房刊

コーヒお国ぶり 2】


コロンビア


5000m級の広報を有する山岳国家
ブラジルに次ぐコーヒー生産国 コーヒー関連就業者が人口の25%といわれるコーヒー立国
「ティント」湯の中に黒砂糖を入れて沸騰させ 火を消しコーヒー粉を入れかくはんして蓋をする
数分してから どろっとした濃いコーヒーの上澄みを小カップで飲む
コーヒーは一日中飲まれ彼らの生活の一部になっている


∬ブラジル∬


日本の3倍の面積の国19世紀末には世界のコーヒー生産量の30%を占めた
コーヒー生産量では世界第一位
さすがバールのランク付けはコーヒーの味で決まる “熱いコーヒー”に拘るようだ
深煎りの豆を細かく挽き 濃厚に抽出し砂糖を加えてデミタスで飲む「カフェ・ジーニョ」
生活のあらゆるシーンに密着したコーヒーだ
ジーニョは小さいの意の通り小カップで飲む 



*フランス*

有名なカフェが多い 映画・演劇関係者が集う「フーケ」「ラ・ペ」 
ジャーナリストの利用者が多い「ドゥ・マゴ」「フロール」「リップ」 芸術家達のそれ「パレット」……
しかし暮らしに密着したカフェこそフランスの素顔
パリのメインストリート……路上にイスとテーブルを置く「サイドウォーク・パティオ」 
ガラスで囲われた「テラス」
店内の「ブース」「バーカウンター」バーカウンターが最も安く 路上が高い‥
「エスプレッソ」の大が《グラン》小が《プチ》 そして「カプチーノ」さらに「カフェ・オ・レ」がおなじみに


イタリア


バールとピァッツア(広場)好きのイタリア人 この国の朝は焼きたてのパンとカプチーノで始まる
カプチーノはカトリック僧の帽子カプッチョに色が似てるので名付けられたとか 
エスプレッソのバリエショーンの一つ

エスプレッソ‥‥深煎り豆の細挽きを蒸気圧で熱湯噴射式に抽出する
これに泡たてたクリームをたっぷり入れたのがカプチーノ 
砂糖を3杯も入れて飲む 甘いブリオッシュを食べながら……

カプチーノ‥‥シナモン チョコレート ナッツ 洋酒等を加えてのアレンジも……
「カフェ・マッキャート」マッキャートとは「汚す」の意 
ミルクをコーヒーで“汚す”‥温かいミルクに少量のコーヒーを入れる

「カフェ・コンパンナ」たっぷりとホィップクリームを浮かべる
「カフェ・コングラッパ」ブランデーを入れて……夜のコーヒー 


ドイツ
                              
ジャーマン・ロースト‥‥浅めの焙煎で「シティ・ロースト」に近い
水質(軟水傾向)・豆の選定 独自の焙煎法で柔らかい味に程良い苦みのジャーマン・コーヒー
豆の指定 好みのブレンド数分待てば好みのローストで売るジャーマン商法
世界でもっとも味にこだわると言われている
1910年初めてカフェインを約97%除去したコーヒー「デ・カフェ」(カフェインレス・コーヒー)もドイツで生まれた

イギリス

他国に先駆けてコーヒー・ハウスを誕生させたイギリスだが 19世紀以降“茶”を愛好することになる
紅茶王国イギリス‥朝起きぬけに「アーリー・モーニング・ティー」 10時になると「モーニング・ティー」
そして夕方「ハイ・ティー」……イギリスではティーハウスが主流
コーヒーハウスもあるが他のヨーロッパ諸国とくらべてひかえめ 
エスプレッソも飲まれるが それ程味にこだわりはなく薄味のコーヒーが多いようだ

オーストリア

ウィーンは銅像とカフェの街 コンサート・カフェやギャラリー・カフェ等音楽と芸術に溢れたカフェが多い
ウィーンなら「ウィンナー・コーヒー」と日本人は注文しそうだが 通じない?ようだ
「カフェ・ミット・シュラゴーバー」や「カフェ・アインシュペナー」等をまとめて
日本では“ウィンナー・コーヒー”といっている‥‥
広口大型カップに砂糖を入れ濃厚なコーヒーを注ぎホィップ・クリームをフロートするを基本に
たいへんバラエティーは多いようだミルクを入れたのが「ブラウナー」なしが「シュヴァルツァー」
「メランジェ」はコーヒー3対ミルク1 これは家庭で午後にケーキと一緒に………

☆☆アメリカ☆☆
 
広大な国土 多様な民族から一括りで“アメリカのコーヒー”を語るのは難しい
「アメリカン」(薄めのコーヒー)と俗に言うが
アイリッシュ・コーヒーやカプチーノ エスプレッソは今のアメリカで多く飲まれている
多様性の国アメリカ 「ヨーロッピアン」「フレーバーコーヒー」等それにインスタントコーヒーも含めて
多種多様なコーヒーの国といったらいいのかも………

                                        文責:
                                                 参照文献:伊藤博著 コーヒー博物誌 八坂書房刊



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