97. 奥日光と日光

著者=近藤 純正
奥日光への旅は2回目である。中禅寺湖、男体山、華厳の瀧を見て、いろは坂を下り、 東照宮と日光二荒山神社などを拝観した。(完成:2011年10月16日)

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2011年9月8日、東北新幹線の宇都宮で下車、日光線に乗り換えJR日光駅に着く。 観光地の玄関にふさわしく見える駅舎があった。

JR日光駅
写真97.1 JR日光駅。

バスに乗り換えて、曲がりくねったいろは坂を登っていくと視界が開けて 中禅寺湖畔に到着、湖面の標高は約1270mである。

奥日光の中宮祠の自冶会長の小島喜美男さんには、市民講座の会場や宿泊の旅館まで お世話になり、ここ奥日光の中宮祠で市民講座と気象観測所の見学会が開催できた。

翌日の9月9日も晴天に恵まれ、中禅寺湖畔に沿って中禅寺湖橋まで来ると、男体山が よく見える。のちほど訪れる日光東照宮の近くには日光二荒山神社があり、この中禅寺 湖畔には二荒山神社の中の宮が、男体山の山頂にはその奥の宮があるという。 世界大戦中には、男体山の山頂にも男体山測候所が建設され、その資材の運搬に地元の 少年少女たちが労働にかりだされたという。

男体山
写真97.2 男体山(二荒山)、中禅寺湖橋から撮影。

中禅寺湖
写真97.3 中禅寺湖、中禅寺湖橋から撮影。

中禅寺湖と男体山を撮影したこの中禅寺湖橋の下は、中禅寺湖の水が華厳の滝に向かって 流れている。華厳の滝を見学すべく歩いて行くと、小学生たち数百人が見学すべく広場 から降りるエレベータの前に並んでいた。エレベータに乗れるまで待つのは長時間掛り そうなので、滝の上の部分のみ見える場所から見学した。数日前の大雨の関係か、 滝の水量は多いと聞く。滝壺は見えないが、水しぶきで虹がかかっていた。

華厳の瀧
写真97.4 華厳の滝。

いろは坂を下り、東照宮の西参道入り口で下車。遥遥園・宝物殿、三仏堂(日光山 の大本堂)、五重塔、薬師堂(本地堂)を経て、二荒山神社を参拝した。参拝者の中、 とくに小学生たちでにぎわっていた。遥遥園脇の宝物殿には家康、秀忠、家光の大きな 肖像画が飾ってあった。

東照宮
写真97.5 東照宮、右方の奥に「眠り猫」と「家康公墓所」がある。

二荒山
写真97.6 下野国一之宮・日光二荒山神社(日光最古の建造物、重要文化財)。

日光二荒山神社の「二荒」の読み「ふたあら」の「あ」は省き、「ふたら」と発音すると のこと。しかし、切符売り場でもらった日光山参拝図にはローマ字で「ふらあらさん」 と印刷してあった。印刷所のミスプリントかもしれない。もちろん、ワープロで 「ふたらさん」と「あ」を省いて入力しても「二荒山」として変換される。

二荒は「にこう」とも読むので、日光山は二荒山(にこうさん)から生まれた地名とも 聞いた。

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