156. 今泉ほたる公園(秦野市)

著者=近藤 純正
秦野市の今泉ほたる公園を経て、今泉名水桜公園を訪ねた。(完成:2016年9月24日)

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弘法の清水と寿徳寺下の湧水温度を測り終えて、小田急線の踏切を渡り南のほうの 「ほたる公園」へ向かうと、東京新宿から箱根に向かうロマンスカーが通過した。 私は乗ったことのない、乗ってみたいロマンスカーである(写真①)。


写真① 小田急ロマンスカー。

2016年9月12日である。午前9時前、ほたる公園に着くと、散歩する 男性に会う。私が湧水温度を測り終えるまで付き合ってくれた(写真②、 写真③)。ホタルの季節、この公園の入口の掲示板には前夜見られたホタル の数が張りだされる。


写真② ほたる公園の入口に掲げられた公園に棲む生物たち案内板。


写真③ 公園の湿地、写真の右方に湧水口がある。

ほたる公園の湧水温度は5月以来、16.8℃のほぼ一定で、弘法の清水 より0.1℃ほど僅かに低い。この公園の周辺は、駅周辺よりも自然が多く 残っているため湧水温度が低いと考えられる。

男性は、この近所にずっと住んでいるそうで、最近は昔に比べてホタルが 少なくなったという。ホタルの減少は全国的な傾向のようだ。私の子供時代、 ホタルの季節には、暗闇の田んぼは、無数のホタルの光で満ちていた。 その風景を懐かしく思い出す。

秦野駅に帰る途中、「今泉名水桜公園」に入ると、この公園はとても きれいに整備されている(写真④、⑤、⑥)。


写真④ 今泉名水桜公園の入口。


写真⑤ 名水桜公園、その1。


写真⑥ 名水桜公園、その2。

多くの桜とソーラ時計を寄付した多数の団体名が明記され、美化・清掃は 中町長寿会のボランティアによると案内板に書かれている。

駅南口の通りへ来ると、両側は広い歩道であり、並木に沿ってきれいな 水路が作られている(写真⑦)。水路の源は湧き水の源泉らしく作られて いる。念のために水温を測ってみると20℃を超えており、他所から地中 の浅い層をひいてきた水であると推論される。深い地層からの湧水であれば、 水温はその地域の年平均気温よりも1℃ほど高いのが普通である。もし、 数℃以上も高温ならば、温泉の可能性があることになる。


写真⑦ 秦野駅南口通りの水路。

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