24.静の舞と流鏑馬(やぶさめ)

近藤 純正

2004年4月11日~18日に鎌倉まつりがあり、初日11日には「静の舞」が 鶴岡八幡宮の舞殿であり、最終日18日には「流鏑馬」が 同八幡宮にある240mの馬場で行なわれました。

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鶴岡八幡宮
まず、鶴岡八幡宮を紹介しておきます。 鶴岡八幡宮には北条政子の安産を祈願して 造られた参道の段葛(だんかずら)、ボタン庭園、源平池、 流鏑馬(やぶさめ)馬場、貴賓館、参集殿、舞殿、若宮社(下宮)、 白旗神社、大銀杏、大石段、本宮(上宮)、宝物殿、などがあります。


桜並木の段葛(だんかずら)=若宮大路の中心部

参道東側にある源氏池(西側には平家池)

参道から舞殿(手前)と本宮(奥)を望む

本宮の入口(61段の大石段の上にある)


静の舞
義経は平家打倒の活躍で都での評判が高まるにつれ、 兄・頼朝との不和が深まり、ついに義経は追われる身となりました。 義経の愛人・静御前は吉野山で捕われ、鎌倉へ送られてきました。 文治2年(1186)4月8日、八幡宮の神前に祝儀舞を奉納することとなりましたが、 義経との別れの曲を舞ったため、頼朝の怒りをかい、 命を落とすこととなったのでした。

「静の舞」が800余年の往時をしのび、2004年4月11日午後3時から 八幡宮舞殿で古式ゆかしく再現されました。 舞人は、藤間流の藤間寿美霞さんです。


鳴物<笛、鼓、太鼓>

地方(じかた)<舞踊の音楽、三味線>

吉野山 峰の白雪踏みわけて

入りにし人の あとぞ恋しき

静や静 しずのおだ巻きくり返し

昔を今に なすよしもがな





パレード
「静の舞」の前に、お神輿などのパレードが若宮大路から鶴岡八幡宮境内 まで行なわれ、また、2004ミス鎌倉のお披露目が舞殿でありました。


神輿で賑わう参道(正面が舞殿)

2004ミス鎌倉お披露め(舞殿にて)


流鏑馬(やぶさめ)
2004年4月18日の13時~16時に鶴岡八幡宮馬場において流鏑馬が 行なわれました。 演武は武田流 金子四郎家教一門により行われました。武田流弓馬道は 源 頼朝以来の馬上武道を伝える流派といわれています。


出陣の行列

馬場下の扇方、合図

射手(いて)の奉射1

射手の奉射2

射手の奉射3

最後の競射、最小の小的(土器2枚重ね)

小的が砕け、中の五色紙が舞い散り落ちた

奉射のあとの射手の隊列


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