都市交通の切符



1011
12

 ソ連時代、市電やバスでは、車内にロール状の切符を巻き付けた料金箱があり、そこへ運賃を入れて切符を切り取り、そばのパンチで自ら「使用済」の穴を開けるという方式であった(1-3)。4)-6)はウクライナの切符。いずれも5カペイカ以下の安い料金で市内を行き来できたものだ。 7)-9)ではソ連崩壊後のインフレの様子がわかる。8)にはデノミネーション前後の金額が併記されている。9)はもちろんデノミ後のもの。10)-12)はバルト諸国のもので、10)のみソ連時代。独立後はデザインが一新されている。左はレニングラード市内のバス,市電,トロリー,地下鉄を1ヶ月間乗り放題の定期券。



前のページへ  次のページへ  目次へ戻る




水中翼船



 河川や湖沼の多いロシアでは、旅客を高速で輸送する手段として水中翼船が多用される。これもほとんど画一的な設計のものが旧ソ連全土に配置されていて、極東であろうがヨーロッパ・ロシアであろうがどこでも同じような型のものを見ることになる。写真はペトロドゥヴォレツの船着き場でレニングラードへの定期船に乗客が乗り込むところ。お天気がよければこのあたりからクロンシュタットが望めるとか。 (1984年8月撮影)

 下の写真は、乗船券。左:レニングラードの運河巡り遊覧船/中:アンガラ川かバイカル湖の水中翼船/右:ヤロスラブリでボルガ川遊覧の時の切符。珍しい硬券で、ほんとうはヤロスラブリから近くの村へ行く連絡船の切符を転用したもの。ロシアではこうした切符の転用は交通機関だけでなく劇場などでも珍しくない。

前のページへ
次のページへ
目次へ戻る



モーターボート



 ソ連が崩壊してロシアになり時間が経過するとともに、河川や湖沼で個人所有のモーターボートを見る機会が多くなった気がする。私自身は一度も乗ったことがない。写真はバイカル湖で撮影。  (2011年8月撮影)

前のページへ
次のページへ
目次へ戻る





サイドカー




 日本では、ほとんど見かけることのなくなったサイドカーだが、あちらでは健在。バイカル湖畔、ポルト・バイカルの船着き場近くで。 (2011年8月撮影)


 前のページへ  次のページへ  目次へ戻る



ヘリコプター


 鉄道網はおろか道路さえ整備するのが大変なシベリアではヘリコプターや軽飛行機は住民にとって重要な交通手段。上の写真はエニセイ川北部のドゥヂンカのヘリポートと着陸しようとするMI-8型機。右は、カムチャッカ半島ナリチェヴォ自然公園の上を飛ぶ同型機。MI-8はロシアでは最もポピュラーな機種である。ヘリコプターは、高度一万メートルを飛ぶ旅客機と違ってせいぜい数百mを飛行するので地上の景色はよく見えるし、おまけに窓を開けることもできるという飛行機よりはずっと人間的な乗り物だ。 (上:1999年8月,右:2000年8月撮影)