==== 1998年7月のお話し ====



 HTML(Hyper Text Markup Language)の最新規格は、現在バージョン4.0になります。HTMLは、SGML(Standard Generalized Markup Language)のひとつでありますが、この表現に従うブラウザ毎に、DTD(Document Type Definition)が規定されている筈です。
 HTMLも、各ブラウザで勝手に拡張されてきたタグが、規格がバージョンアップするにつれて標準になったり、さらにタグが追加されるようになってきました。1996年3月のお話し「昨今のHTMLは」で、その時分の最新の機能を一部紹介するチャレンジをしたりしましたが、機能が増える反面、異なる会社また異なるバージョンのブラウザで、見え方が異なったり(ひどい場合は見えなかったり)する不安に苛まれることが多々あるのは、小生に限らず、ホームページ作成者に共通する悩みでありましょう。ですので、小生は、自己弁護するわけではないのですが(いや自己弁護かな)、なるべくシンプルなページ作成を心がけています(単に時間と才能がないという噂もありますが)。

 当初より、文法のリファレンスを見て、エディタでがりがりと書いていたわけですが、そんな頭の隅で、HTMLには気を使わなければと思っていまして、なにかいいホームページ作成ソフトはないかと、その動向もチェックはしていたのですね(ちなみにプラットフォームは、Apple Macintosh)。
 あるとき、"Adobe SiteMill 1.0J"を格安で手に入れまして、まあ自分のホームページサイトのリビジョン管理をするのは使えるかなってインストールしていたのですが、これが無料アップデートの対象となりまして、"Adobe SiteMill 2.0J"が同梱されている"Adobe PageMill 2.0J"がひょんなことで手に入ったのですね。WYSIWYG型ホームページ作成ソフトでは、まあ評価が高かった製品ですので、勇んでインストールして使い始めたのですが、自分でエディタでタグを書くことに慣れてしまっていた小生としては、なんだか却って操作が冗長過ぎるし使いにく〜いって感じでした。さらに追い打ちかけることに、勝手にコメントなんかを挿入してしまうので、おいおいって言いたくなっちゃいましたね。

 でも、HTMLの文法チェックは、気楽に行いたいし・・・。
 そんなときに巡りあったのが、株式会社まつもと殿の"JChecker 1.0"(現在 Rev.1.0.4)でした。いやー、こいつはいいです。すいすいです。エディタでがりがり書いた後、文法をチェックして、エラーとか警告の出た該当個所を直して。・・・これって、気がついたのですが、プログラミングと同じなんですよね(ということは、プログラマ向けなのかな)。
 チェックするレベルも、HTMLに関しては2.0以上/3.2以上/4.0以上/無視とバージョン選択できる上に、Netscape Navigator(2.0以上/3.0以上/4.0以上/無視)とMicrosoft Internet Explorer(3.0以上/4.0以上/無視)に関しても、バージョン指定で対応のチェックレベルを設定できるのです。
 ちなみに、小生は、現在、HTML 3.2以上、NS 3.0以上、IE 3.0以上の設定をしていまして、このサイトは、この7月より、新規作成ページと前作成編集ページに関して、チェックを入れています(安心)。それ以前のページは、文法的にエラーが出るところが結構ありましたね(笑い)。
 タグの辞書と属性の辞書も入っていますので、HTMLの勉強にもなりますし、HTML整形の機能もあります。シェアウェアですが、これで2,300円は安い!

 さらに、エディタは、同じまつもと殿の"Jedit 2.0"(現在 Rev.2.0.5)を使っていまして、相性もグッドです。このソフトもシェアウェアですが、機能が豊富な割にとっても使いやすいエディタです。また、まつもと殿は、フリーウェアで、"JHTML 1.0"(現在 Rev.1.0.2)という(Jeditマクロに連携した)HTMLを使ったホームページ作成支援ソフトも提供しています。
 これらは、まつもと殿のホームページで、逐次バージョンアップをしてくれていますので、安心ですね。
 ・・・今月は、なんだか、すっかり、まつもと殿の宣伝をしてしまいましたが。
 ちなみに、JCheckerですが、メニュー上から"JChecker Banner"の項目を選択しますと、以下のように見えるHTMLを吐き出すのです。

HTML Checked By JChecker

前頁に 家頁に

あきやひろゆきのホームページ / akiya@my.email.ne.jp