==== 1997年7月のお話し ====


 A long time ago in a galaxy far, far away ....

 映画「スター・ウォーズ」シリーズといえば、小生の多感な?少年期から青年期にかけて、大きく影響を与えた映像作品であることを否めません。
 その過去の3部作を公開時分の自分と照らし合わせて振り返ってみると・・・


スターウォーズ  その映画、「スター・ウォーズ」が日本初公開されたのは、1978年6月の下旬のことでした。小生、中学2年生の夏。
 全米で公開されたのは、その前の年(1977年)で、78年初頭より日本でもその凄さは伝え始められていたのでしょう。その頃、よく一緒に遊んでいた近所にすむM山から、アメリカでなんだかとんでもなくスケールの高い映画が流行っていると、その話しを初めて聴いたのでありました。M山は、当時から軍事関係(特に軍用機)ウェポン大好き人間で、また、そこから派生するSF関連も興味あり、ですので、その辺りの情報のチェックを怠らなかったのでしょう。
 日本では、その手の映画はアニメーションが全盛で、「宇宙戦艦ヤマト」はあったけど、「機動戦士ガンダム」のTV放映はその翌年でしたか。なにしろ、実写では、「日本沈没」くらいですね。あっ、この年、「宇宙からのメッセージ」という似非ものがありました。
 ロードショーの洋画で、映画館に観に行った映画といえば、それ以前は、「ミッドウェイ」くらいしかなかったでしょう。勿論、邦画では、東宝チャンピオン祭りのゴジラシリーズは、小学生の頃に毎回のように行っていましたが。それが、中学2年生というものです。
 で、だんだん、日本公開(その頃はアメリカとの公開時差が1年以上もあったのですね)が近づくにつれて、この「スター・ウォーズ」というのは、やっぱり、なんだかとてつもなく凄い映画らしい。で、この映画を観ないことには、何事も始まらないし、進歩もしない、という感じになってきたのですね。
 そして、行きました。確かに日本公開初日、朝早く起きて、そのM山と一緒に電車に乗って、有楽町に。今は無き、旧日本劇場の円形建物を囲むように並んで、「スター・ウォーズ」を初めて観たのです。
 その感激(というか驚愕)は、もう、言葉に表せられないくらいで。今までに観たゴジラ映画がなんとちんけに思えたことでしょうか。その頃には、いっぱしにSFファンを名乗ろうとしていた矢先の体験だったので、ひとしおだったのでしょう。
 理力(この頃、フォースをこう訳していた)を身につける方法を考えたりとか。
 「スター・ウォーズ」は、何回も観ました。「スター・ウォーズ」がきっかけだったのです。
 中学生の身分でありながら、その後も、M山以外にもS田やN沢など映画好きの友人ができまして、SF映画のみならず、いろいろな映画を観に通い始めたのです。そのうちに「スーパーマン」・「エイリアン」・「ブレード・ランナー」・「2001年宇宙の旅」のリバイバルなども。・・・今から考えれば、中学生/高校生のくせによくお金があったと思います。結構やりくりに苦労していた記憶はありますが(今もそうか、笑)。

スターウォーズ・帝国の逆襲  それから2年(アメリカでは3年)。待望の2作目「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」が公開されました。この年は1980年で、流石にアメリカとの公開のタイムラグは、1カ月余りでしたね。小生は高校1年生でした。
 この頃には、雑誌「スターログ」(今はもう廃刊でしょうね)を書かさず目を通して、もう準備万全。これも改装前のテアトル東京に観に行ったと思います。一緒に行ったのは、高校に入学して友達になったU野やらと一緒だったと記憶しています。
 クラウド・シティのマットペインティングに多少のぎこちなさを感じたものの、スター・デストロイヤーの猛攻やヨーダの姿に感心して、う〜、やっぱり、素晴らしい、と呻いていたものです。前作で稼いだ収益を惜しみなく、投資したというものです。
 その頃には、他にも様々な映画を観ていて、ふうん、「スターウォーズ」って、エンターティーメントな映画なんだなあを嘯いていたりしましたが(これが実は大変でもっとも大切だと気づくのはもっと成長してから)。

スターウォーズ・ジェダイの復讐  スター・ウォーズ ファンクラブというものが、できたのはこの3作目が公開される半年かそれ以上前で、小生も会員になりました(これって今はどうなってしまっているのでしょうか>東宝さん)。
 「帝国の逆襲」があんな終わり方をしてしまっては、気になって仕方がありません。この3年間は長かった。そして、「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」(1983年)です。会員向けの先行ロードショーで、これまた朝早くから日比谷の街に並びまして、観たのが大学1年生の夏。大学時代の友人(学科とサークルが一緒の)T山と一緒でしたね。
 アクバー提督も好きだし、作りかけのデス・スター2もいい感じだし、交錯するドッグファイトも好きだし。
 Revenge が Return に変わって、丸みのあるエンディングで。小生は気に入っていますね。

 ・・・そして、1997年。今回もやっぱり、夏でした。
 スター・ウォーズ3部作特別篇(THE STAR WARS TRILOGY)の公開です。
 オフィシャルのスター・ウォーズのウェッブ・サイト(日本語版はこちら)もクールでよろしいです。
 観ました観ました。6月から7月にかけまして。銀河周遊パスポート(3部作特別鑑賞券)を予め購入して。じっくりとひとりで。
 デジタルで新規に蘇った/追加された映像もさることながら、ジョン・ウィリアムズ作曲のオープニングテーマ曲が流れると共に、20年前からの追憶の世界に浸っていって。映画ってこういう効果があるのですね。
 ・・・そして、1999年からは、エピソード1が公開されるとか。

 May the force be with you !!

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