==== 1995年12月のお話し ====


 ニコンおもしろレンズ工房」のお話しです。
 去る12月の初旬、写真界の巷で話題になっていた?「ニコンおもしろレンズ工房」が発売されました。
 限定発売ということもあって、小生も実は予約していて、入荷と同時にゲットいたしました。オープンプライスですが、小生の場合は1万9千8百円で購入しました。
写真で見られますように、それは安っぽい紙の箱に「ニコンおもしろレンズ工房」の文字と、何故か駝鳥(そういえばカタログにもこのダチョウさんが載っていたなあ。キャラクターなのであらうか?)が3羽、その下に"AMUSING LENSEN"と"体験レンズセット"と書かれていて。・・・そう、これは、ニコン一眼レフカメラ(Fマウント)の交換レンズのセットなのでありました。
 あのニコンがこんなレンズのセットをねえ、という感じですが、それはもうプラモデル感覚で、おもちゃっぽくて、いいのですよ。高校生の時分、雑貨屋でレンズだけ買って、ボール紙で鏡筒を作ってボディキャップで無理矢理マウントを付けて、一眼レフで撮影した経験がありますが、そのときのわくわくを髣髴させられました。
 レンズの組み合わせも、通常は使用しない(高くて手がでない)ものもののセットです。
 レンズのスペックは刻印されているわけではなく、自分で鏡筒の好きなところに張り付けるわけですな、これが。ニコンのロゴや謎のイラストシールもついているので、好みのどうぞというのでしょう。う〜む。
 レンズは、左より、1)ぎょぎょっと20(Fisheye Type 20mm f/8)、2)ぐぐっとマクロ(Macro 120mm f/4.5)/ふわっとソフト(Soft 90mm f/4.8)、3)どどっと400(Tele 400mm f/8)でありまして、絞りは固定。電気的接点なんてあるわけなし、当然ピントはマニュアル。
 なんだかネーミングもいいですね。当然、ニッコールのわけがないので、これらが正式名称なのでしょうね。撮影記録をとるときも、「ぎょぎょっと20」という様に書くのでしょうな。
 20mmは、ピント固定。大きさからいっても手軽に使えます。
 120mm/90mm内部レンズの組み替えで、マクロとソフトに変わるのですね。
 400mmは、まさしくレンズの組立で、ながーくなります。ヘリカルが切ってあるのですが、ピントが合わせにくいのが難点。
 詳細なレポートは、写真雑誌に譲りますが、結果は思ったよりも画質よく撮れている印象ですね。今、住んでいる所のベランダより撮影した、ぎょぎょっととどどっとのノートリミングの写真を以下に載せておきます。クリックすると、さらに大きく見られます。
 最後に、この値段でこのコンセプトで、よくぞやったり、というべきですね。



秋谷裕之ホームページ / ri7h-aky@asahi-net.or.jp