==== 2000年11月のお話し ====



 新世紀を目前にして、今はネットワークの時代です。
 面白いものですね。はじめはARPAnetでしたっけ、アメリカで、学術用のコンピュータが相互にそれも遠隔地でも結ばれるようになって、日本でのJUNET(懐かしい!)とも結ばれるようになって、それがいつのまにやら、UUCPからTCP/IPの常時接続になって、グローバルに結ばれるようになって・・・。
 インターネットと呼ばれるようになって、爆発的に接続ノードの数が増えたのは、商業用にもなった1990年代半ばからですねえ。これは、httpプロトコル、即ちWorld Wide Webのサービス普及に伴うところが大きいですねぇ。
 それが(故に?)、インターネットのIPアドレスが足りなくなってきているというではないですか。今は32ビットで表現されうるユニークな数分ですから、2の32乗で4,294,967,296個分のコンピュータが接続できるのですけどもね。確かに60億人の世界人口では、3人に1人の割合で、個人分のIPアドレスはもらえない(笑)。

 で、「IPv6」であります。
 はじめは、IPv4 が32ビット(4 Byte = 4 x 8 bit = 32 bit)なんだろうと類推していて、IPv6 ならば、6バイト即ち48ビットだと思っていました。これでも凄いのですが、ところがどっこい、規格をよく調べてみると、IPv6 は128ビット表現みたいですね。
 単純計算で2の128乗ですから、10進法表現で3.4028E38になります(本当かなあ)。これを日本式の4桁繰り上がりで表現しますと、約(笑)340講個分ということになります。この「講」という単位は、兆、京、垓、杼、壌の次になります。銀河帝国の人口分のコンピュータがネットワーク接続できることになりますね、それも何世代にもわたってユニークに(笑)。
 ともかく、地球上で使用するのならば事実上無限なわけで、ホームでもモバイルでも、HAViでもJiniでも何でもござーれっすね。

 で、これだけ、余裕があると、もう何でもネットワーク接続してしまいたくなります。それで、今月のお題目につながるようになるのです。
 ふと、頭の中に浮かんできた言葉、その名も「ネットチャーハン」!!

 例えば、ずっとコンピュータに向かって過ごしていて、気が付くと腹が減っている自分を発見する休日の夕方。そうねえ、また、近所の中華料理屋へチャーハンでも食べに行くか、と思い立ちます。
 顔馴染みになっている中華屋の親父から、「へい、いつもの卵チャーハン大盛り、お待ち。今日はサービスしといたからね」と渡されて、さらにあるネットアダプタに手持ちのケーブルを差します。勿論インターネット接続できるように、注文品固有のそのチャーハン用のIPアドレスが割り振られているのです。
 えっ、それでなにがわかるか、ですって?!・・・それは、例えば、注文したチャーハンのカロリー量とか栄養分とかおいしさ指標とか(苦しい言い訳)、それを自宅のサーバに転送してデータベース化してですね(汗)。いや、その頃には、自分の頭にもネット用のアダプタがあってそこにケーブルを差すのかな(爆)。

 ・・・あまり楽しくはない未来像です。

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