==== 2000年5月のお話し ====



 西暦2000年(平成12年)5月19日午後9時25分、我が家に嫡男が誕生いたしました。体重2975g、身長50cmでした。
 我が子に対する親馬鹿な話は、これからも追々出てくると思いますので、今回は割愛いたしまして、名付けの話をしたく存じます。

 考えてみれば、名前というのは、親かそれに準ずる人が勝手に付けるわけで、本人の意志というのは全く反映されないものなんですよね。将来的に、芸名やペンネームで別名を名乗る可能性はあるにせよ、基本的には本名は変更不可能なのですから。ある意味では、とっても理不尽なものかもしれません。例えば、小生の名前は、裕之(ひろゆき)といいますが、嫌いな名前ではありませんが、とっても気に入っている名前でもありません。
 でも、逆の意味からすると、これって偉大なる親の特権ですよね。
 子供ができるずっと以前から、もしかしたら結婚する以前から、自分の子供には、それは知恵を絞って、いい名前を付けようと決意していました。・・・でも、不思議なことに、何故か女の子の名前ばかり浮かんでいたのですね。
 ある人曰く、名前というのは、団体の中からその人個人を特定するシンボル(データベースでいうところのプライマリー・キーですね)なので、なるべく他の人とは違った名前を付けるべきであるとのことでした。成る程、それは合点がいきます。特に名字がありふれた人の場合は、尚更でしょうね。小生の名字は秋谷(あきや)というあまりない姓ですが、名の方もありきたりではつまらない気が確かにします。

 安定期に入ったある日、かみさんと一緒に、深く考えること無しに、名前候補を列挙してみました。名前の意味づけもそうですが、とにかく呼びやすい名前(呼ばれやすい名前)、音がいい名前にしたいというのは、夫婦とも同意見でした。
 男の子の名前では、"優樹(ゆうき)"、"翼(つばさ)"、"創太(そうた)"。女の子の名前では、"明日香(あすか)"、"理奈(りな)"、"文香(ふみか)"とか、ですね。名字の秋谷(あきや)という音に続けて、いろいろ浮かぶままに挙げると、"あすか"があるのならば、"きょうか"、"きのうか"はどうだとか、季節シリーズで、"はるや"、"なつこ"、"あき"、"ふゆゆ"とか、食べ物のシリーズで、"きのこ"、"くるみ"、"とまと"とか、数字のシリーズで、"いちたか"、"にふじ"、"さんなすび"、"よろしく"、"だいごろう"、"すごろく"、"なな"、"はっさく"、"きゅうきゅう"とか、もう、収拾がつきません。

 そうこうしているうちに、実は男の子だというのが出産以前にわかってしまって、名前候補も男の子に限定されていくのですが、生まれてきてから顔を見て決めようという結論に達しました。名付け関係本を参考にしながら、字画による運勢も最終的には気にしてチェックしながら、かみさんの意見を中心にまとめて、とどのつまり、陸斗(りくと)に決定したのでした。
 なんだか、生まれながらにして、赤ちゃんらしくない、きりりとした顔立ちをしていまして、いかにも男の子らしいので、名は体を現しているようで、結果的にはしっくりといきました。
 めでたし、めでたし・・・。

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