==== 2000年3月のお話し ====



 ♪まあるいみどりのやまてせん〜♪♪で、有名な山手線。
 正確には「やまのてせん」と読みまして、これまた正確には品川から渋谷・新宿・池袋を経由して田端まで至る(文字通り山の手を通る)線のみを山手線と称するのは、マニアでなくても多くの方が知っていることですね。ちなみに、残りの部分の東京から南下して品川まで至る部分は東海道本線で、東京から北上して田端まで至る部分は東北本線(宇都宮線)となりますね。
 まあ、それでも、山手線は山手線。環状で運転している山手線でいいでしょう。関西にも大阪環状線という同様な運行形態をした線がありますが、日本の鉄道では、会社を問わず、この二種だけではないでしょうか(他にご存じの方がいらっしゃりましたらメールください)。
 現在工事中で全線開通が待ち望まれている都営12号線は、運行形態が環状とはならず、新宿を接点で、6の時を描く線になりましたね。余談ですが、大江戸線と名称が決定した(最終的には石原知事が決めたみたいですが)この幻の地下鉄環状線、線名のニックネームを東京都が公募していました。小生も一口乗ろうと、6の字を横に寝かしたような線だから、横六線(よころくせん)!と考えていたりしたのですが、あまりにばからしい名称なので応募するのを止めにしました。でも、またまた正確に言うと、6の字ではないんですよね。最後が丸まっていなく上側に着く感じですから。

 小生が荒川区に引っ越してから、一年が経ちました。以前の世田谷区在住時には、通勤で東急線を利用していまして、しかも大井町線を始発から乗るという経路で、結構と楽な思いをしていました。しかしながら、現在はラッシュ!です。この山手線、または京浜東北線を日暮里から東京まで利用(前後の乗換駅は時折変わる)しているのですが、利用時間も駅間もラッシュのピークなのれす。
 いや〜、苦しいのなんのって。だいぶコツもつかみ、慣れはしましたが。電故なんかで止まってしまったときには、最悪です。
 季節や時期によって、混み具合の傾向を調べた面白い記事もありましたが、ここでは割愛いたしましょう。

 これだけ混むと、JR東日本勤務でない一般人でも、混雑解消の方法をいろいろと考えてしまいます。名付けて、「山手線改造計画」。
 そこで考えたのが、どうせ環状運転しているのだから、いっそのこと細切れで運転している十数両単位の電車の編成を全部繋げてしまったら、ということ。つまり、山手線の線路上をすべて電車で覆ってしまえばと(爆)。これならば、前後の運転している列車を気にすることがないので、ATSやらATCの仕組みも必要ないし、線路に立ち往生する邪魔者もいないというもの。それに、列車間の空きスペースがすべて乗客で埋めることが出来るので、山手線の利用可能乗客数はピーク時でも今の数倍になるであろう。
 こりゃいいやと考えて、すぐにはたと思ったのは、運転手や車掌さんはどうなるの?
 もう、この人たちは、必要なし。全部自動でCTCで制御して、定期的に(定時的に)、スタートとストップを繰り返せばいいんじゃない。
 でも、またまた問題が。電車がストップして扉が開くには、全線同時にってこと?すると、駅(プラットフォーム)でないところはどうするの?そこは開かないようにすると、位置やタイミングが悪かった人は、永久に電車から降りられない?(笑)
 う〜む、困った。これを解決するのは、駅という概念をなくして、線路と平行してどこでも乗り降りできるプラットフォームを環状に作るしかないな。ナイスアイデア。山手線沿いであれば、いつでもどこでも好きな場所から利用できるし。暫く電車が止まらない〔途切れがないので脇を通過はしている)時は、進行方向にそのまま歩いていけば、時間の節約にもなるし。
 あっ。けど、トンネルや鉄橋があったら大変かな。それに、絶対、他の線の電車とは乗り入れが出来ない。
 ところで、電車のメンテナンスはどうなるの?さらに、一部の車両が故障したときには?その車両を環から抜いている時には、山手線全体がストップしてしまう?(怒)
 そもそも、そんな電車を技術的に作れるの?(疑)

 ・・・理想の姿には、とてもとても遠いようで。

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