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第31回(2000年)星雲賞海外短編部門ノミネート作品紹介
投票の参考になれば幸いです。惹句はタイトルページまたは裏表紙からの転記です。
- 「軍用機」 スティーヴン・バクスター 中村融訳 (SFマガジン1月号)
- "War Birds" c1997
- 惹句「すべては月面のアポロ11号から始まった……もうひとつの暗欝たる宇宙開発史。」
- 私的コメント:
レッドドワーフ号もすきだけど、『人類、月に立つ』(BS2でやったドラマのほう)にもうるうるしてしまう人としては嫌すぎの、でもラストは素晴しい、改変歴史もの
- 「ヒンデンブルク号、炎上せず」 アレン・スティール 中原尚哉訳 (SFマガジン1月号)
- "...Where angels fear to tread"
- 惹句「悲劇の飛行船ヒンデンブルクに乗船した未来人の運命……」
- 私的コメント:と交差する現代人(連邦職員)。時間もの。
- 「必要経費は宇宙持ち」 C.M.コーンブルース 浅倉久志訳 (SFマガジン2月号)
- "Cosmic expense account" 1956
- 惹句「不可思議な宗教によって支配された世界、編集者と大学教授は開祖のもとに赴くが……
- 私的コメント:スラップスティック。出版社に恨みが…あったんだろうなぁ。
- 「人間の血液に蠢めく蛇 ――その実在に関する3つの聴聞会」 ジェイムズ・アラン・ガードナー 佐原千織訳 (SFマガジン4月号)
- "Three hearings on the existence of snakes in the human bloodstream" c1997
- 惹句「ある中世の哲学者による"聖書中の蛇"にまつわる発見がもたらしたのは―」
- 私的コメント:レーフェンフック、ダーウィン、そしてマッカーシー。
- 「フィットネス・クラブの恍惚」 アレクサンダー・ジャブロコフ 中村融訳 (SFマガジン6月号)
- "Doing the circuit" c1996
- 惹句「鏡の中で、あざやかに光輝く筋原線維―ぼくは、彼女に恋をした」
- 私的コメント:人体改変とVR。
- 「タクラマカン」 ブルース・スターリング 小川隆訳 (SFマガジン6月号)
- "Taklamakan" c1998
- 惹句「「ディープ・エディ」「自転車修理人」に続く、好評シリーズ第3騨」
- 私的コメント:未来史シリーズ。ロッククライミングと宇宙船。
- 「キューティ」 グレッグ・イーガン 山岸真訳 (SFマガジン11月号)
- "The Cutie" c1989
- 惹句「ぼくはついに念願のこどもを手に入れた――美しくてかわいくて天使のような。でも……」
- 私的コメント:一種のたまごっち(古)、育てゲーの掌編ですが。
- 「四声のオーロラ」 キャサリン・アサロ 中原尚哉訳 (SFマガジン12月号)
- "Aurora in four voices" c1998
- 惹句「夢がすべてを支配する惑星でふたりは出会った――」
- 私的コメント:スコーリア戦記番外編。
- 「星々の荒野から」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 伊藤典夫訳(『星々の荒野から』早川書房)
- 「遥か深宇宙で進化した生命体グレックス――エンギという名の幼仔が冒険を求めて行方をくらましたとき、群れは大騒ぎとなった。ただちに2体の斥侯が選ばれ、その後を追った。だが恐るべき捕捉生物<大ぐらい>もまた、その仔を狙っていたのだ。やがて未熟なエンギは、とある恒星の磁力流に捕えられ、地球という名の惑星に……」
- 私的コメント:たまいまきこさんの美少女に騙されてはいけない同名短編集収録作。個人的には「たおやかな狂える手に」がベストだと思うんだけど。
今年度の星雲賞は5月31日(水)必着です。
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