Toddler Penguin's Place >> 今月の言葉 >> 2006

いままでの言葉: 2006年

書名横にamazon.co.jpbk1へのリンクがあります。散財に御協力いただければ幸いです。

12月の言葉
「つらいことやら,楽しいことは,
いつの世にもあることさ。
そとの世の中は争いばかり,
それでもわしらは死にはせぬ」
from バラージュ・ベーラ「青ひげ公の城」吟遊詩人の前口上
バラージュ・ベーラ他 ; 徳永康元編訳『青ひげ公の城:ハンガリー短編集』(恒文社, 1998.2) 4-7704-0962-1 [amazon | bk1]
11月の言葉:「僕はあの人の飽くまで穏健な、目前に提供せられる受用を、程好く享受していると云う風の生活を、今でも羨ましく思っている。」from 森鴎外「百物語」
東雅夫編『文豪怪談傑作選 森鴎外集 鼠坂』(筑摩書房, 2006.8) [amazon | bk1]
10月の言葉:「戦争と機械文明からの逃走,禁欲主義,絶え間ない放浪,官能的な理想郷への憧れ,私的な妄想への引きこもり,大きく騒がしいものから小さく静かなものへの移行。」from ブルース・チャトウィン『どうして僕はこんなところに』
池央耿・神保睦訳(角川書店, 1999.8) [amazon | bk1])
9月の言葉:「本 livre: どんな本にしろ,かならず長すぎる」by G.フローベール
from 山田爵訳『紋切型辞典』(平凡社, 1998.11) [amazon | bk1])
8月の言葉:「ここで憑き物に逆襲されるとは!」by 水木大先生
from 荒俣宏「ミズキ幸福探検隊が決行した最後のニューギニア探検」(「怪」vol.0021, 2006年7月) [amazon])
7月の言葉:「その人間は幻想的なものへ進むべく運命づけられているということである」by トーマス・オーウェン
『黒い玉』序 [amazon | bk1])
6月の言葉: 「サッカーの国の人は,それで一年のうちどれくらいを棒にふってるんでしょうか」by 水玉螢之丞
SFマガジン2006年7月号「今月の執筆者紹介」から[amazon | bk1])
5月の言葉: 「納期遅れは必ず返品になっていたので」by 浅倉久志 (SFセミナー2006「超SF翻訳家対談」における発言)
4月の言葉: 「読者は描かれたアクシデントを楽しみながら,しかし,決して不安になったり脅かされたりすることなく安心していることができる。」by 穂村弘
from 「「薬」としての本」(11) 現実の荒々しさから心を守るために(5) 「月刊百科」no.522(2006年4月号)
※「ひよちゃんが出てくるからハードSF」説と「北海道が出てくるからスペオペ」説が出ていたのは覚えていますが,軍配がどちらに上がったかは記憶の彼方。
3月の言葉: 「この時は来ない」 from エドマンド・スペンサー『妖精の女王』 第6巻「サー・キャリドアの礼節の物語」第5篇第2連の脚注
和田勇一, 福田昇八訳『妖精の女王』4 (筑摩書房, 2005.7)[amazon | bk1]
2月の言葉: 「……とか言って/僕ら四十あたりまで/このまんまだったら/どうしましょうね」by 猪八戒@『最遊記RELOAD』
峰倉かずや『最遊記RELOAD』6 (一迅社, 2006.2)[amazon | bk1]
1月の言葉: 「どこか遠い,有限の世界で進化したとき,トランスミューターは生きのびるためになによりもいちばん価値のある特質を受け継いでいた」from グレッグ・イーガン『ディアスポラ』
グレッグ・イーガン ; 山岸真訳『ディアスポラ』(早川書房, 2005)[amazon | bk1]
今年の年賀状(犬尽くし)の引用もとです。

rh7r-oosw@asahi-net.or.jp