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◆和銅3年(710)創建◆旧村社◆祭神:大己貴命・五十猛命・日本武命 勤務していた専門学校が閉校し、最後まで残った教職員メンバーの解散旅行で 西伊豆に行って来ました。往路、途中で熱海梅園に寄ったのですが、 梅園の手前で大きな神社を発見し、ごねて全員に付き合ってもらいました。 まったく偶然見つけたのですが、来宮神社という名前から「木の宮」または「紀の宮」 を連想し、祭神は五十猛命と想像したのですが、ほぼ当たりといって良いでしょう。 大己貴命・五十猛命・日本武尊の三柱を祀っていました。御由緒によると、 大己貴命は「営業繁昌、身体強健の神」で「ダイコク様」と呼ばれ、 五十猛命は「植樹と土地開発の神」、 日本武尊は「武勇と決断の神」となっています。 創祀は社伝によれば和銅3年(710)6月で、熱海沖で漁夫の網に木像がかかり、 「この地に波の音の聞こえない7本の楠の洞があるからそこへ私をまつれ」という 五十猛命の神託があり、この地に祀り麦こがしを供えたそうです。 境内奥に樹齢2千年を超える国指定天然記念物の大楠の樹があり、 御神木(ヒモロ木)になっています。木の周りを一周すると寿命が1年延びるらしく、 「周り続ければ死なないじゃないか」と思いながら、とりあえず一周だけしました。 こういう事は欲張ってはいけません。太古はこの楠に神霊を招いて祀っていたようです。 やはり、三柱の中でも五十猛命がメインと考えて良いでしょう。 また、恐ろしいことにこの神社は「禁酒」の神様として広く信仰されていて、 禁酒の御札もいただけます。う〜む、私はまだ禁酒はしたくないな… そのご利益は遠慮しておきましょう。 後で地図を見ていたら、伊豆には来宮神社が広く分布しているようです。 「神社辞典」にも社名由来も含め紹介されていました。 思った以上に重要な神社で、こういう偶然の出会いは嬉しいものです。
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