第107回定例会報告

(1998/05/24)


 当日は20人の参加者で、下記の12タイトル18戦が繰り広げられました。午前中既に同時に9セットのSGが対戦され、もはや全く場所が無くなるという異状事態に、公共施設への例会場移転をもっと早く決断すべきだったと後悔。


(AH)Thunder at Cassino
カッシノの町の中にある時間制限付ボーナス得点に固執する余り英軍は3ターンの間、一切の退却を許さず前進。英軍の犠牲者続出。結局2点のボーナスを手に入れたものの、ここで失った兵力がその後雪だるま式に損害を増やす元となった。4ターン目に夜間を宣言し、カッシノ修道院にグルカ兵を9ユニット近く突入させるも、7ターンまでに一掃される。少ない兵力であれもこれも占領したがる英軍は独軍のまとまった部隊機動に翻弄され、砲兵観測員を次々駆逐され、頼みの砲撃もままならず。最終ターンに可変増援のシャーマン戦車をカッシノ修道院に突入させ溜飲を下げた英軍だったが、この時点で勝利まで9点も足らず、盤上に残る兵力も数えるほど激減しており、独軍の反撃によってターン終了までにさらなる減点が確実視(修道院の戦車は独軍歩兵の白兵戦で確実に除去、町に押し寄せる独降下猟兵も圧倒的)される所で、両軍パスで終了。
 このSGほど、独軍のMG42機銃の憎らしさを体感できるものもあるまい!
◆教訓◆
英軍はゾーン移動、煙幕、瓦礫除去工兵を最大限活用し、部隊の集中運用によって損害を退却で消費して兵力温存を図る。生きてさえいれば独軍を火力で圧倒できる時が必ずくるだろう。

(AH)Breakout:Normandy
カッシノと同じく「アルンヘム強襲」システムを元祖とするシリーズ4作目。連合軍有利説を唱えるOunさんと独軍Miuさんの対戦。カーンは守り抜いたもののシェルブール半島を横断された独軍が敗北。しかし当会には「長期戦シナリオを考えなければ独軍必勝」を唱える大御所SebTさんが控えており、近日中にも雌雄を決する予定。

(RHINO)デシジョン・イン・フランス:「突破シナリオ」11〜20ターンまで
プレイ(残り4ターン)。絨毯爆撃でSS12装甲師団が粉砕されたが、連合軍の慎重な攻撃に助けられ独軍8月中旬までボカージュ戦線維持するも、装甲師団ほぼ全滅し、確実に近付く崩壊におののくという状態で終わり。連合軍は総統死守命令を無効にしないように3方からの攻撃を行なわなかったものの、ダイス目に恵まれ独軍に出血を強要し悲鳴をあげさせていた。今年のYSGA会誌PiCARO第8号は、この傑作SGが特集に予定されており、月末にはリプレイ用の4人プレイを行なうので良い事前練習となったようだ。

(3W)1944セカンドフロント
マップデザインは最悪だが、ルールは精密というタイ・ボンバにしては珍しい西部戦線キャンペーン。いかなるSGにおいても兵力温存(集中運用)を至上とするGJライター大林さん(連合軍)とKonDさん(独軍)の対戦。今回モントゴメリーの提唱した一点集中・突破戦略を採用した連合軍は、カレーに2次上陸を敢行、パリになど目もくれずアントワープ早期奪取を目指すも、集中運用策を逆手に取られ、独軍は連合軍が兵力集中できる突出部には必ず精鋭師団をスタックさせ、ことごとく待ち伏せ的防御(このSGでは軍団マーカが用意され、その中の師団は別紙に隠匿される。またダミーもある)によって撃退。ある時など連合軍が総力を挙げて攻撃してみると、SS装甲全てを含む装甲師団が6個も待ち受けており逆に大打撃を受ける始末。アントワープをフルスタックで防衛する独軍に対し、連合軍は時間をかけて全周包囲、年末まで同所を確保した独軍は義務を果たしたとして、その一角を強行突破、無事戦線に帰還した。バルジを東部戦線で行なった独軍(これによってゲームは45年3月前半で終了する)は、連合軍の盤外突破を阻止して勝利。この時点でパリは今だ独軍が保持していた。「モントゴメリーは夢想家だ。我々には組みしやすい」というルントシュテットの台詞が胸に響く展開となった。

(3W)ロンメル・アット・ベイ:3人戦
(HJ)チュニジア大突破のルールそのまま(戦闘前退却などチョットだけルール変更有)でプレイできるチュニジア陣地戦SG。独軍第21装甲師団を恐れ、迂回できなかった英軍が逆に独軍に痛めつけられていた様だ。

(3W)サルボ!「マレー沖仮想戦」
群馬から来たSugMさんとRPGサークル「平日冒険社」から来たKimさんとの対戦。英東洋艦隊は水上砲戦でも撃滅されていた模様。
(AH)帆船の戦い
ホーンブロワ・ファンのYaGさんと帆船の戦いファンのDoBSさんで単艦同士のシナリオを6連続対戦。久しぶりのプレイで、ルールを読み直してみてこんなに簡単とは意外だと驚いていたのが印象的だった。
(SPI)ファイティング・セイル
Breakout:Normandyを終えたOunさんが、帆船の戦いを終えた2人に口頭説明してそれぞれ1回ずつプレイ。古い(S&T)付録SGながら、より実船に近い動きのできる帆船ものの傑作との評価を得ていた。

(AH)ASL「SLシナリオ3のASL版」3人戦
新人のOgaTさんも参加して、もはや見飽きたとさえ言われるマップ1の市街戦(NisNさん談「穀物倉庫−ジェルジンスキー工場へと対戦を繋げる為には我慢我慢」)。NisNさんの固い防御に、独軍KobRさんと新人OgaTさんタジタジ。あと石造建物2軒確保できれば独軍勝利という展開であった。

(コマンド誌付)ガダルカナルの戦い
話題の新ゲーム、待望のキャンペーンプレイ。日本軍は補給ポイントの揚陸を優先した為に米海兵隊は逆に攻勢に転じる。オースティン山を越えて大きくせり出してきた米軍に日本軍押し切られそうになる。連合艦隊の砲撃で簡単にヘンダーソン飛行場使用不能となるも、それまでに軽巡五十鈴を沈めるなど大活躍。残念ながら海戦は発生しなかったが、ゲームとしてはまだまだ楽しめそう。問題はセットアップ情報の不備。キャンペーンで先に配置するのは日米どちら側なのか?多分日本軍なんだろうけどハッキリしてほしい。

(翔)SS北海道侵攻
サルボ!終了後、立て続けに懐かしのSSシリーズを対戦。

(翔)SSハリコフか明治維新
今では珍しいSS対戦であったが喧騒に紛れて未見。


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