例会報告

(1997/07/06)


 例会場として利用させていただいている珠算塾の教育方針として冷房が無い為、室温36度を越す勺熱の例会となった(この為、ペットボトル13本、砕氷3袋を消費)。しかしこの勺熱例会を経験してこそ真のYSGAメンバー足り得るのである!?。
−「勺熱のなかを歩んだことのない者は、炎の祝福を受けない」−
当日は総勢16人が集まり下記の6タイトル7戦が行なわれました。

(ツクダ)激闘関ケ原「立花参戦」シナリオ:6人戦

 人数が多いため一番風通しの良い、入口附近に陣取って比較的涼やかにプレイ。合戦開始早々に松尾山の小早川勢、南宮山の毛利秀元勢が西軍にお味方、なし崩し的に安国寺・長曽我部勢も家康目指して進軍開始。結局家康に寝返ったのは、小早川前面の小大名4家(朽木・脇坂・小川・赤座)のみ。家康「金吾めに計られて悔し悔し」とばかりに石田治部の陣取る笹尾山めがけて大寄せ。しかし宇喜多・島津の鉄壁の防禦の前に三河武士次々斃れる。

「治部は!治部はまだ見えぬのか!」
「上様、島津兵が御陣に斬り込んでまいりました!」
「上様!福島正則殿が小早川・大谷勢に腹背に廻り込まれて裏崩れを起こしております」
「上様!背後より毛利・長曽我部勢が怒涛のごとく迫ってまいります!」
「うっ上様、治部のおる丘が見えます!」
まるでタイフーン作戦のモスクワ前面の独軍状態。もはや地図上には徳川本隊と東軍武将の馬廻りしか見当たらず、事ここに至って家康は虚しく笑うしかなかった、「くっ、狂われたか、内府」という12ターンにて東軍壊滅、家康は険しい笹尾山に身一つで逃れた。


(DG)Antietam Campaign 3人戦

YSGAで3回目のプレイとは好評の証。

 サウスマウンテンで粘れるだけ粘る南軍に対し、北軍は浸透作戦を採用。北軍騎兵は南軍の隙を突いてシャープスバーグへ先回りする。一方初日の正午までに脅威的な猛襲でハーパーズ・フェリーを陥したストーンウォールジャクソンは、北軍フランクリン軍団を牽制しつつ強行軍で北上、2日目の夜明け頃にはリーの本隊と合流。しかしこの頃までにサウスマウンテンでの撤退が遅れた南軍本隊は、フッドのテキサス旅団を包囲されて失うなど損失も大きく、マクレランの北軍主力が到着した今、南軍の形勢は不利という他ないという14ターン目に終了。基本的にNAW方式なのに、ステップロスだし、補給や指揮統制の概念もあるし、何といっても指揮官毎の行動レートが南北戦争特有のキャラクター性を醸し出しているのが良い。

(AH)ASL「ペガサス・ブリッジ」より事前練習シナリオ戦
PB3シナリオ Piecemeal(戦闘の一断片)

森を抜け村に攻め寄せる独軍だが、石造建物に立て篭る英空挺の圧倒的火力・士気に独2級線級部隊は歯が立たず。登場するトラック搭載高射機関砲2輛も装甲が無いため、英兵の小火器射撃によって簡単に爆発炎上させられる。しかし最終ターンには何とかあと英兵2ユニットを除去すれば独軍勝利という所まで迫るも、締まり屋の英軍は独軍の射線上から兵を撤収させ、チャンスを与えず勝逃げ。


(AH)ASL PB4シナリオ Killean's Red

LE PORT村にある教会の尖塔に独軍の狙撃兵が陣取っている為、そこを占拠すると同時に村の独軍を一掃する状況設定。しかし教会ヘックスを占領した瞬間にSANが−2され、勝利条件を満たす事ができるので、教会を占拠すれば終わるシナリオ。攻め寄せる英軍と教会との間は、距離も短くまた石造建物も連続しているので、守る練度劣悪独軍では微弱な抵抗しかできないのが実情。シナリオとしての存在意義は、戦役ゲーム2の開始時状況と一致することによる事前練習の意味だけか。バランス的には独軍に勝ち目無しと見たが如何!?。


(国際通信)スターリングラード・ポケット


 例会報告が遅れたので対戦当事者の(独軍)小針さんが、既に当会議室に詳しい状況をレポートされましたが、独ソ両軍がほぼ全軍補給切れになっているのには驚かされた。圧倒的な強さの赤軍に、史実程度のスターリングラード冬の嵐救出作戦でさえ至難の技ではとの意見もでていた。

[補足]
幸いにして、今回のソ連軍はカチューシャを集中したにもかかわらず、2ステップ以上の損害を与えた地点が皆無で、『これはいけるかも』と思いました。が、しかし、スターリングラード付近では配置をミスって、1ターン目に飛行場を二つとも蹂躪されてしまい、空輸判定は一度もダイスを振ることなく終わり、カラチまでの進出はなかったものの、スターリングラードおよびカラチの手前のラインでの二重包囲を完成されてしまい、もはや手の施しようのない状態。結果、ほとんどの部隊が包囲されてしまい、冬の微風ならともかく、冬の嵐なぞ考えられない状態になってしまいました。ドイツ軍は、包囲された地点から如何に部隊を脱出させるか、ソ連軍は既に残敵掃討モードとなった状態で時間切れ。ハイスタック防御自体は、それなりにソ連軍を苦しめていたように思います。あとは、細心の注意で部隊を配置すればもう少しはましな展開にできたのにと悔やまれます。なお包囲された部隊は、ハイスタックのおかげか、結構しつこく生き延びていました。何しろ、1319に籠っていたルーマニア軍が全滅したのが5ターン目くらい(全部で6ターン程度プレイ)でしたから。




(EP)戦国大名6人戦

 YSGAマルチの常勝者Miuさんが、皆の警戒によって勝利を逃しそうになるも、トップの者を効果的に妨害し勝者の座を奪回。


(天下布武)真田軍記

 昼下がりに久しぶりに例会参加された「Black Sea*Black Death」の駄ジャレ会員AoNさんと太公捨さんとの対戦。豊臣勢は兵庫方面に足止め程度の小兵力(織田有楽とか)だけを置き、残りの全兵力を挙げて瀬田の橋にて東軍を迎撃する。予想外の兵力に、寄せ手の東軍驚愕の声。


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