雄別炭鉱その4(布伏内周辺)



布伏内には雄別炭鉱の戦後の復興に伴い、増加する人口に対応して多数の炭鉱住宅が建設されました。その一部は今も残りますがその多くは無人化しています。

布伏内は秘沼シュンクシタカラ湖への入口で、著名なラーメン店「ますみ」のある集落としても知られています。初めて雄別炭鉱を訪問した時、脱輪した車を見つけ、この集落まで助けを求めに行ったことが記憶に残っています。



炭鉱住宅は様々な様式のものがありました。



人気のない炭鉱住宅。



布伏内工業団地は昭和57年に造成に着手した工業団地です。企業誘致の成果として数社の工場が建ちましたが現在ではその多くは撤退もしくは倒産してしまいました。

例えば鎌倉ハムクラウン商会は昭和59年北海道支店阿寒工場をこの地に建設し操業しました。その後平成8年に阿寒工場は分離独立、北海道鎌倉ハムとなります。一時は30人以上の雇用を抱えました。しかしながら平成12年に民事再生法の適用を申請。年内に破産に移行することになってしまいました。



布伏内工業団地に誘致された企業の工場。

新たな一歩として平成17年に阿寒オーストリッチの食肉処理場が工業団地内で稼動を始めました。


布伏内中学校は平成12年3月に廃校になり、今は布伏内集会所として利用されています。



真新しいカラフルな公営住宅と思われる建物。



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱を旅する
雄別炭鉱その4(布伏内周辺)