富和トンネル旧道を行く

富和トンネル旧道を行く


■富和トンネル旧道を行く

音威子府から中川へ至る天塩川は流域の中で最も急な流れとなります。 山がすぐ川まで迫り、その狭い中を左岸に国道40号線、右岸にJR宗谷本線がはしります。 この交通路が整備される前にはこの天塩川が交通のルートとなっていました。

国道は今もこの交通の弱点を克服するために整備が行われ、最近開通したトンネルが富和トンネルです。 そして富和トンネルの開通とともに旧国道は閉鎖され天塩川を眺めながら歩いて楽しめる場所になったのです。 紅葉の名所としても知られ、秋には宗谷本線にもノロッコ号が運行されます。

(交通:音威子府-[JR7分]-筬島-[JR18分]-佐久-[JR9分]-天塩中川)

■富和トンネル西出口

富和トンネル旧道を訪れるにはこの西出口に車を置くのが便利です。 山側に空き地があり車の駐車が数台可能です。 車を停めた後、現国道を注意しながら渡り、旧道歩きがはじまります。

■旧道を行く

車が通らなくなったといっても旧道は元国道ですのでとても立派です。 若干草が繁茂したり落石したりしている箇所もありますが特に危険な場所はありません。 往復してゆっくり楽しみながら1時間程度の散歩道です。

■旧道からの天塩川

旧道からの天塩川は水量も多く迫力がありました。 川は降りることはできませんが旧道のすぐ脇まで迫ります。 川が交通手段として利用されたときのことを想像してみるのもいいかもしれません。

■国道40と天塩川

富和トンネル東出口から1.6km程東へ行った地点では小さな駐車スペースがあり、天塩川に降りることができます。 国道40号は覆道となり、宗谷本線も地滑りの対策工事が行われた最も険しい区間です。


  
北海道旅情報巻頭  3-4.川と水の風景