尺別炭鉱その2(尺別炭鉱の要塞選炭機)





要塞選炭機



尺別炭鉱側の尺浦隧道の入口。「尺浦隧道 竣工昭和17年」の文字が上部に刻まれています。トンネルは10m程入った奥で密閉されていました。尺浦隧道は尺別炭鉱と浦幌炭鉱を結んでいました。今では尺別と浦幌を結ぶルートは荒れ果てた林道しかありませんので直接行くことは不可能です。。



ベルト斜坑は坑口にて密閉されていました。その関連施設のコンクリート基礎も点在していました。



森の中には原炭ポケットもありました。木造部分が残っているのは大変貴重です。


選炭機は尺別炭山駅の脇の斜面に要塞のようにありました。崖の上に張り付くようにポケットが残ります。



斜面を下っていくと選炭機の構造物はどれも巨大で見上げるものばかりでした。ポケットから斜面を下るトンネルは途中で崩れていました。



様々な残滓を見つけることができました。



選炭機直下の広場はかつての尺別炭山駅です。尺別炭山駅の駅舎が半壊しながらもかろうじて川に落ちずに残っていました。そしてその奥にはターンテーブル跡が円形の池となり林の中で春の日差しを浴びていました。



参考文献 炭鉱跡地の今(釧路産炭地域総合発展機構)



北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
尺別炭鉱その2(尺別炭鉱の要塞選炭機)