空知川畔の明治鉱業上芦別鉱業所

明治上芦別炭鉱住宅

明治鉱業上芦別鉱業所は芦別市の上芦別の中でも東に位置し、空知川対岸にあった炭鉱です。昭和１０年東芦別炭鉱として開鉱、昭和１９年に明治鉱業が買収し、昭和２４年以降の最盛期には従業員１，３００名を有し、月産１３，０００ｔを産出しました。しかしながら採掘条件の悪化により昭和３４年に大規模な配置転換が行われ従業員は３分の１に減少し、昭和３８年に閉山に至りました。

上芦別の明治地区に行くには泰山橋を渡り行くことになります。かつては明治鉱業上芦別専用線の橋梁がこの川を渡っていました。橋を渡った先には左右に木造の炭住が今も並んでいますが廃屋になっているものもあります。

泰山橋から下流を望む。川岸にコンクリート構造物が見え、最初橋台と思ったが位置、構造から建物の基礎か何かではないかと考えられます。

橋を渡った左手にあった謎の物体。

明治児童公園の遊具は錆付いていました。

その公園内にある昭和５５年に建立された明治鉱業上芦別鉱業所の記念碑です。

ぐるりと周ってみましたが炭鉱の痕跡は極めて少なかったです。

かつての鉱業所の跡地には株式会社明治という会社があります。看板と施設を見る限り多角経営の地元に密着した企業のようです。前述の記念碑にも名前があったので明治鉱業と関係のあった企業なのかもしれません。

北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する