放置された三菱石炭鉱業鉄道の車両たち



■保存活動が行われる前の鉄道車両

三菱石炭鉱業鉄道の廃止後、客車と貨車は長期間、旧南大夕張駅のホームの脇に放置され続けました。 客車は雨ざらしになったためかなりの状態が悪化し、無残な姿をさらしていました。 現在、その車両を保存しようという動きがあり保存会の方々がボランティアで修繕、維持活動をしています。





■保存活動後の様子

保存活動でまず最初に行われたのがブルーシートによる車両の防護です。 冬期の状態悪化を防ぐためにとられた措置です。 2両の客車にブルーシートが張られました。最後尾の客車(ナハフ1)はこの時点では台車から崩れ落ちていました。 その後、復旧作業が行われ、元の状態に戻されています。



■保存車両の現況(平成15年8月)

平成15年8月の南大夕張駅を訪問時の様子です。1両目の客車(スハニ6)は保存活動の成果として車両の塗りなおし等が行われ内部も一般公開されています。継続的な保存活動を行っている方々の努力には頭が下がる思いがします。ブルーシートが掛けられた残る2両は損傷も激しいとのことで保存にはさらなる困難が立ちはだかっているのです。





北海道旅情報巻頭  3-1.炭鉱町を旅する
放置された三菱石炭鉱業鉄道の車両たち