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スイスのアルバムブリエンツ・ロートホルン編 |
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スイス国鉄のブリエンツ駅の前にブリエンツ・ロートホルン鉄道の駅が道路を挟んであります。もう三回ほど行きましたが、夏休みに行った二回は、大変な混雑で、それもアメリカ人の団体さんが多いなぁと思いました。始めての時は九月でしたし、それも最終の一つ前ということで、随分空いていましたが、ガラガラということではありませんでした。その意味では、とてもポピュラーな観光コースなんですね。 前屈みの機関車は、このロートホルンの専売特許という訳ではなく、その後ロショド・ネーでもモンテジェネロッソでも、そうそうリギでも見ました。オーストリアのザンクト・ウォルフガングのシャフベルク鉄道でも走っています。映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中のあのドレミの歌の有名なシーンで出てきますから、見たことがある方も多いとは思います。 |
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最初、森の中を列車は登って行きます。所々に牧草地があり、夏の間は草刈りを家族総出でしている様子が見られたりします。結構な勾配のところにトラクターなどがおかれているのを見て、ちょっとびっくりしたりします。(写真右下) | ![]() |
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途中の給水所で、下って来る汽車と行き違います。 ここで機関車の水を補給するのですが、汽車は水が無いと走ることができないものなんです。 |
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この辺りからはもう木は生えていません。夏は、このあたりは放牧地ですから、線路の辺りにも多くの牛がのんびり草を食べています。 せわしない機関車のシュシュッという音が、カウベルのこだまと溶け合う時です。 |
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後ろに機関車があるので、煙は心配ありません。清々しい高原の空気と干し草の香りが混ざり合っている、そんなロートホルン鉄道の車窓であります。 給水駅から見事なカールの斜面を汽車は登っていきます。 |
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見上げると、山頂に建物が見えています。山頂ホテルです。あそこまでこの汽車が上がって行くのだと思うと、小さな、ちょっと頼りないように見える汽車ですが、以外とタフで力強いのだと思い直してしまいます。 |
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次第に、ここが巨大なカール(氷河の氷床の痕で、一方が割れたお鍋のような地形)だと理解します。衝立のような稜線の向こうにブリエンツ湖が見えて来ると、向かいのファウルホルンとその向こうのヴェッターホルン、シュレックホルン、フィンスターアールホルン、アイガー、メンヒ、ユングフラウ、グスパルテンホルン、ラウターブルンネン・ブライトホルンと、ベルナーオーバーラントの名山が見えてきます。 山頂での夕焼け、朝焼けは、このホテルに泊まらないと見ることはできません。山頂ホテルの静寂は、経験した者でないとわからない世界です。右下の写真は朝日と山頂駅を撮ったものです。 |
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山頂からの山々の姿もまた、印象に残ります。近すぎず、遠すぎず、迫りすぎず、離れすぎずといった、山々との距離感がここの真骨頂ではないでしょうか? |
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左の二枚のパノラマ写真は上が夕方のシュレックホルンがら連なるベルナーオーバーラントの山々。 いかにもどうだと言わんばかりで、ファウルホルンやシュヴァルツホルンのある尾根越えの風景は遠近感をよく引き出していて、とてもいい眺めだと思います。 裏に回って、良く見ていると、ピラトゥス山が見えます。下の写真の右端に偶然写っているのですが、わかりますか? |
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