日本全国競馬場めぐり・番外編
おもひでの中津競馬場
(大分県中津市)
 
 
スタンド外観。写真奥のスタンドがゴール前。
 
 
スタンドと内馬場

 廃止直前時点での中津競馬場のスタンドは、2棟に分かれていました。そのうち90年の台風で屋根が吹っ飛んだというスタンドの一方(上写真手前)は改修されていて、意外にきれいなものでした。一般席の入場料は100円。ゴールから遠いものの、前面ガラス張り・冷暖房完備・テーブル付き4人掛けの特別観覧席(上写真手前スタンド上層階)は400円の追加料金で、入場料と合わせると500円。この特別観覧席は座席指定制ではありません(自由席)ですが、満席で座れないという事態はほとんどありませんでした。また、内馬場(レースコースの内側)は小さな公園になっていて立ち入ることができましたが、ここには馬券売り場はありませんでした。

  
 
特別観覧席(入場料込み500円) 内馬場
 
 
豊国(とよのくに)で奮闘していた女性騎手
 
 女性騎手は今や、中央競馬をはじめとして全国津々浦々で活躍していますが、中津競馬場にはそのひとり 小田部 雪 (こたべ・ゆき)騎手が所属していました。
 小田部騎手は、全国の女性騎手の中でも1,2をあらそう美人と評され、彼女の姿を見るがために遠方から中津を訪れたファンも多かったくらい。諸事情により、中津競馬場廃止前の1年ほどレースに出ていなかった期間がありましたが、現在は荒尾競馬場(熊本県)に移籍。その後、'02年3月いっぱいで「寿引退」しています。
中津競馬場所属時代の 小田部 雪 騎手。馬を引っ張る厩務(きゅうむ)員も女性だ。

 
まるしん のおもひでジャンクフード
 
 あくまで私見ではありますが、中津競馬場での想い出ジャンクフードは、スタンド裏手にある食堂2号店「宝勝」の「ちゃんぽん」あたりだったでしょうか。ちゃんぽんといいますと長崎!というイメージがありますが、残念ながら長崎県には競馬場はないので、競馬ファンにとってはちゃんぽんは大分県(中津競馬場)や熊本県(荒尾競馬場)で食うものだったんですね。中津での価格は600円(00年5月現在)でした。

 

もどる

 「馬のコーナー」表紙へ