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 「本気だぜっ
  俺は、哀しいくらいに本気だぜっ」






「仕方が無いなぁ。
 輝豸雄がやらないなら、俺がやるぜっ!」


甘栗が向かった先には、野生のハロが何も知らずに飛び跳ねていた。


「それじゃぁ、いっちょ行ってみっかぁ〜」
「あ、甘栗くんっ!」
「かっこいいよぉ。」

”なんだよ、何だかんだ言って、やる気満々じゃんかよぉ”
輝豸雄はひとり愚痴った。

そんな輝豸雄の気持ちを知ってか知らないでか、
甘栗は、ハロに向かって突き進んでいった。

   「かっこいい〜、あまぐりく〜ん、がんばって!」
   「まっかせなさ〜い!」

やがて、甘栗は、ハンマーを振り上げた。

   「 一撃必殺 的中 ぬるぽハンマ〜ァ〜 」 

甘栗は、掛け声とともに、手にしたハンマーを振り下ろした。

   「  に な 〜 れ 〜  !  ! 」


   


甘栗の ”ぬるぽハンマー” がハロに襲い掛かる。
そのあまりの勢いに、ハロが潰れてしまうのではと、輝豸雄は心配になった。


”ぬるぽハンマー” が、ハロに当たったその瞬間、

            辺りは、光に包まれた