もどる
第120回  工房の 5 5 5

 ” う〜ん ”

みんなが、そのアタッシュケースを前にして、頭を抱えていた。

   

 ” 開けようか? ”
 ” どうしようか? ”
 ” ・・・・・・・・・。 ”


 ” ぼ、ぼくは、、、、。”

輝豸雄は、得体の知れない恐怖に囚われていた。

 ”開けちゃいけないっ! ”

 「開けちゃダメだっ!」
 「えっ、」
 「なんだよ。」
 「だよ。」
 「それを開けちゃぁダメなんだ。」

輝豸雄は叫んだ!

 ”オルフェノクの王になんて、なれなくてもいい ”

輝豸雄の魂がそう叫んでいた。
                                                   第121回に続く