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第119回 工房の 気 だ る い 午 後
「輝豸雄くんっ!
ぼ、ぼくはっ、ぼっ、ぼくはっ、、、。」
「誰ぇ〜。」
「輝豸雄くんっ! 輝豸雄くんってばっ!」
「誰ぇ〜。」
「あぁ、もぅ!
こ、こ、こんな生活、も、もう嫌だぁ〜!」
「ち、ちょっと待って。」
その時、麝弐猪の中で何かが弾けた!
「ずるい、ずるいよ、輝豸雄くんっ!
5分で、交代してくれるって言ったじゃないか!」
「ご、ごめん。」
「悪い、悪い。」
「ぼ、ぼくがどんな気持ちで、
どんな気持ちで待っていたか知ってるくせに〜。」
「ごめん。」
「だから、悪いって言ってるだろっ。」
「し、しかも、そのメロン、ぼくのなのにっ!
な、何で食べちゃうのさ〜。」
「ご、ごめん。」
少し悪ふざけが過ぎたと、反省しきりの輝豸雄だった。
第120回に続く