もどる
第108回  工房の 闘 い の 挽 歌  〜 父 その愛 〜

    ドッシ〜ン!

大きな音に驚いて輝豸雄達は恐る恐る振り返った。

 

「あっ、」
  「うっ、」
    「えっ?」
      「おっ、親父ぃ〜、久しぶりっ!」

「全く。お前達兄弟は一体何時になったら一人前になるんだっ!
 もう一回家に帰って修行するか?」
「・・・・・、ゴメンネ、親父ぃ〜。」
「小さいお前は仕方ないにしても、まったく、アイツと来たら、、。」
「兄貴を責めないでくれよ〜、親父ぃ。
 北海道から飛んできてくれたんだしぃ。」
「日頃の訓練が・・・・・・。」


突然の出来事に、只々、呆然と立ち尽くす、輝豸雄達だった。

                                                   第109回に続く