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第104回  工房の 電池が切れるまで

一進一退の攻防は続いていた。

 「兄貴ィ〜、早くしないとぉ〜!」
    「おにいさ〜ん、がんばってぇ〜。」
       「ファイトォ〜!」
          「トォ〜!!」

 「おうっ! しかし、結構やっかいだなっ!」

 「兄貴ッ! じ、時間がっ!」

 「おうっ!」


その時だった。

  バチッ!   何処かで、電気がスパークするような音がしたかと思うと、


   


  どっし〜ん!!  急に、大きな音と共に、崩れ去ってしまった。

 「し、しまったぁ〜。兄貴のマシンの電池が切れたぁ〜!!」
   「え〜!! そんなぁ〜」
      「で、でんちぃ?」
          「きれたぁ?」

 「お、お前達っ! に、逃げろ〜!」


輝豸雄達は再び、一目散に駆け出していた。

                                                   第105回に続く