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第95回  工房の プラネテス   その1 〜事件はいつでも突然に〜

 ” きゃぁ〜 ”

輝豸雄達の教室に悲鳴が上がった
皆が、教壇に詰め掛ける。

「先生! それ本当なんですか?」
「どうなっているんですか?」
「無事なんですか? 死んじゃったんですか?」

女子生徒の中には、泣きはじめる者もいた。

  

「みんな、ごめんなさい、
 先生もよく判らないの。
 ただ、さっきTVのニュースで、麝弐猪クンたちが乗った人工衛星に何かがぶつかって、
 いま、連絡が取れなくなっているらしいの。」
「えっ〜!」
「いやぁ、麝弐猪く〜ん!」
「死んじゃいやだぁ〜。」



「スペースデブリだ。」
クラス中が悲鳴に包まれる中、輝豸雄は自分に出来る事がないか、一生懸命考えていた。

                                                   第96回に続く