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第85回 工房の 瓶詰○○
「あっ、くま旦那さんだ!」
「くま旦那さ〜ん。」
「お〜っす」
「違うって言ってるだろ!
今度から僕のことは 『 せんせいさん 』 って呼んでくれなきゃ〜。」
「やっぱり、そう呼ばないとダメですか?」
「そうだよ〜、呼ばないとダメ?」
「めんどくさいぞぉ〜」
「ダメだよ。 せっかく可愛い小瓶も用意したんだし、
ちゃんと呼んでくれなきゃぁ。」
「そうですかぁ、、、、。」
「まっ、とにかく行って来るからね〜。」
「は〜い、いってらっしゃい〜、せんせいさ〜ん。」
「せんせいさ〜ん、いってらっしゃい!」
「せんせ〜さ〜ん、らっしゃいぃ〜。」
「そうそう、いい調子!
じゃぁ、頑張って行ってくるぞ〜。」
「ふぅ、、、、。」
「何で、、、、こう、くま旦那さんは、好きなものにドップリと
浸かっちゃうタイプなのかなぁ、、、はぁ、、。」
「ほんとだよね〜」
「まぁ、仕方ないよ。
飽きるまで付き合ってあげようよ。」
「そうだね。」
「んだね〜〜。」
くま旦那のC調は今に始まった事ではない。
それは、輝豸雄にとって大きな問題では無かった。
今の輝豸雄にとっての最大の関心事は、
どうやったら、この小瓶から出る事が出来るのか、 その 一点 だった。
第86回に続く