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第65回 工房の 子熊3人北海道ツアー その5
「 ”熊” の帰還 」
”ピンポ〜ン” ドアのチャイムが鳴った。
「お荷物です。」
「あっ、はい、ご苦労様」
「着払いです、3970円です。」
「えっ、着払いなの?受取り拒否していい?」
「えっ、困ります。」
「冗談だよ。」
「え〜、なになに、非常に生ものなので、受取り後すぐに開封してくださいぃ?」
「何だろうなぁ、食べ物かなぁ」
「食べ物だったら、
輝豸雄たちがいたら喜ぶだろうになぁ、、、。」
「しかし、これ、重いなぁ」
ビリビリッ
「え〜っと、差出人は、、、。 ! ?」
「まっ、まさか」
ビリビリ、ガサゴソッ!
「た、助かった〜!」
「おっ、お腹すいたぁ〜」
「くっ、空気がっ、空気がっ!」
「おっ、お前達、どうしたんだ!」
「いったい今日まで何処に行ってたんだっ!」
「ぼ、僕たち、飛行機を間違えちゃって、、、。」
「気がついたら、四国で、、、、。」
「讃岐饂飩、美味しかった〜。」
「お金も無くなっちゃって、、、。 僕たち、ぼ、僕たち、、、、。」
輝豸雄たちが、こうして、命辛々工房に辿り着いた頃には、
季節はすっかり 秋 になっていた。
第66回に続く