民事訴訟通達管理事務所

■ペンネーム「トロ組組長」さんからの投稿です。

 初めまして。私の所にも「民事・・・」から葉書が届きました。
 私の場合はこう書いてありました。
 
 
この度、ご通知致しましたのは、貴方の納付されていない消費料金について契約会社、又は運営会社から民事訴訟として、訴状の提出をされました事をご通知致します。
 以降、下に設けられた訴訟取り下げ最終期日を経て裁判手続きを開始させて頂きます。このままご連絡なき場合には原告側の主張が全面的に受理承諾され裁判後の措置として裁判所による執行証書の交付のもとに給料差し押さえ、及び動産物、不動産の差し押さえを裁判所執行官の立ち会いのもと強制的に履行させて頂きますのでご了承下さい。
 
訴訟内容及び、訴訟取り下げ等のご相談に関しましては受付時間内にて賜っておりますので職員までお問合せ下さい。尚、書面での通達となりますのでプライバシー保護の為、ご本人様からご連絡頂きますようお願い申し上げます。以上を持ちまして最終通告とさせて頂きます。
 
訴訟取り下げ最終期日:平成18年3月1日
 
電話:0120-757-877(管理)
 
〒102-0075
東京都千代田区三番町18-1
 法務局認定法人 民事訴訟通達管理事務所
 
訴訟番号:平成18(ハ9第2352-4号
 
 
 突然こんな葉書が届いてドキドキでしたが、よく読んで見ると、
「契約会社? 運営会社? ちょっと待て? 私は会社勤めでもないし、運営会社って何処の?」
 と思ました。それに私が通告されたのは「税金」なんですから・・・。直ぐPCで検索してここのHPを見つけてアクセスさせて頂いたら、皆さん同じような内容の葉書が届いているのにびっくりしました。
 ここのHPの管理人さんのお陰で、危うく引っ掛かる所でした。本当に感謝しています。

■もうね、似たような名前ばかりよくぞ考えつくものですね・・・。いや、独創性という意味では、どうしようもないわけですが。
 
 民事訴訟通達管理課 とか
 民事訴訟通達管理機構 とか
 民事訴訟通達管理組合 とか
 民事訴訟通達管理事務局 とか
 民事訴訟通達管理事務所 とか
 民事訴訟通達管理センター とか ・・・  ○| ̄|_
 
 で、今回頂いた名称は、当サイトではこれが初出でした。また一つ標本ゲットです(苦笑)。ありがとうございました!
 
 さて、文面の方はと言うと、「消費者管理局」と「訴訟通達管理局」に酷似しております。

消費者管理局訴訟通達管理局今回のヤツ
契約会社、運営会社から契約会社、運営会社から契約会社、又は運営会社から
裁判所からの特別送達による通達を行い裁判所からの特別送達による通達を行い
裁判手続きを開始裁判手続きを開始裁判手続きを開始
全面的に受理受託され全面的に受理承諾され全面的に受理承諾され
執行証書の交付執行証書の交付執行証書の交付
給料差し押さえ及び、動産物、給料差し押さえ及び、動産物、給料差し押さえ、及び動産物、
裁判所執行官の立ち会い執行官の立ち会い裁判所執行官の立ち会い
頂きますのでご了承さい。頂きますのでご了承ください。頂きますのでご了承さい。
訴訟問題及び、訴訟問題及び、訴訟内容及び、
受け賜っておりますので受け賜っておりますので賜っておりますので
局員までお問い合わせ下さい。局員までお問い合わせ下さい。職員までお問合せ下さい。
本人様から連絡本人様から連絡本人様から連絡

 何と言うか、間違い探しの気分ですね。誰か、進化の経路を解き明かしてくれないでしょうか・・・。
 とりあえず、「執行証書の交付」からカギカッコが外れたのが素晴らしいです(笑)。
 
 でもなあ・・・。「契約会社、又は運営会社」って、さらに曖昧にさせてどうするよ。
 そして、そして・・・ご相談を「賜って」ちゃいけないだろう。

【賜る(賜わる)/▽給わる】
(1)「もらう」の謙譲語。現代語では特にあらたまった時に用いる。いただく。頂戴する。
(2)「下賜する」の尊敬語。くださる。たまう。(「大辞林 第二版」より)

「もらう」だけなら、それって「相談」じゃありませんから。
 正解はコチラ。↓

【承る】〔「受け賜る」の意〕
(1)「聞く」の謙譲語。
(2)「引き受ける」「承諾する」の謙譲語。(目上の人の命令や頼みを)引き受ける。
(3)「受ける」の謙譲語。お受けする。いただく。(「大辞林 第二版」より)

 もっとがんばりましょう。
 ・・・いや、やっぱり、がんばらなくっていいよ、もう・・・(涙)。
 
■当サイトに寄せられた、架空請求ネタの記事の一覧は、「体験談総目次 不当請求・架空請求」にあります。ご参考にどうぞ。
 
 また、架空請求ハガキの名称を並べてみました。「架空請求ハガキ考」でそのバカさ加減を堪能してくださいね。

(2006.4.6)