東京都の「す〜」(笑)

■ペンネーム「子クッパ」さんからの投稿です。

 いつも参考にさせてもらってます。。
 実は今回、ちょいと面白い電話があったので、遊びに来ました♪
 
 それはお昼休みに自宅へ戻り、トイレに入っていたときの事です。
「非通知」で…ではありましたが、珍しく私の家に電話が来ました!(私の住んでいる地域ではあり得ない市内局番なんです。最近、○TTの光電話にしたもんで)
 昨夜も「非通知」着信が私の不在の時にあったので、出てみる事にしました。
 
相手 「あ、子クッパさんのお宅ですか? 私、○○○の(不覚にも聞き取れず)阿部と言います。ピーチ姫さん(私の嫁さんの本名)いらっしゃいますか?」
私 「どの様なご用件でしょうか?」
相手 「ご本人様に直接伝えたい事がありまして…ご不在でしょうか?」
 
 …む?何やらうさん臭い感じがするぞ…。こんなパターン、某サイトで見たような、見てないような…w
 
私 「今、不在なので、ご用件だけお願いします。伝えておきますので。」
相手 「あ、いらっしゃらなかったら結構です。失礼…」
 
 なんてさせませんよぉ(笑)。
 
私 「私に知られたらマズイ内容なんでしょうか?(語気・微荒)」
相手 「滅相もございません! しかし、社内規定でそう決まっていまして…」
私 「やましくも無いのに、何で非通知なんでしょうか?」
相手 「すいません、非通知でしたか? 機械の操作ミスです。申し訳ありません…」
 
 機械って電話機でしょう? 操作ミスって…番号の前に無意識に「184」押したのかい!ww
 
 ここから、この阿部さんと15分位、書くのが申し訳ない様なやりとりがあった後、責任者の女性に代わってもらいました。
 
相手2 「お待たせしました。お電話代わりまして、松嶋と申します。」
私 「昼時にすいませんね。」
「いやね、先ほどの方が…
 (1)会社名 (2)用件 (3)御社の連絡先 (4)何で私の家の番号を知っているのか
 これら全てを教えてくれないんです。本人以外に伝えると、「個人情報保護法」に抵触するみたい(爆笑)で…。それで貴女に代わって頂きました。」
相手2 「それは大変不愉快な思いをさせまして、申し訳ございませんでした。」
私 「いえいえ。それで、私の嫁さんにどの様なご用件だったのでしょうか?」
相手2 「申し訳ございません、お伝えできないんです…。」
 
 …???意味が分からないゾ???…
 
私 「えー…あー…先ほどの方(阿部)がそうおっしゃって、貴女に代わって頂きましたよね?」
相手2 「はい。」
私 「で、貴女は責任者ですよね?」
相手2 「はい、左様でございます。」
私 「うー…では、貴女も『お伝えできません』を私に伝えるのに、代わったのでしょうか?」
相手2 「…はい…」
 
 全くの意味不明です。恐らく「ゴネ客部門」にでも回されたのでしょうか?
 …にしては「ガチャ切り」もしないですし、「逆ギレ」や「捲くし立てトーク」も無いんです。対応は非常に丁寧でした。
 
 ただ、相手の方の言ってる事がこれから回廊入りするだけで…w
 
 それでも食い下がって聞きました。
 
私 「非通知の理由だけでも言ったら?(語気・微荒)」
相手2 「いつもは通知しているんです。今回は本当にM(「申し訳ありません」が多いので「M」と略します)。次回は通知いたしますので…。」
私 「んじゃ、今教えて下さい。携帯で掛けて見て、御社につながれば、電話切ってもいいですよ(語気・柔)。」
相手2 「それは出来ません。M。」
 
 …???
 
私 「んじゃ、会社名を教えて下さい。」
相手2 「それも無理なんです…。」
私 「あー! んじゃ、業種はなに!?(語気・荒)」
相手2 「…M…」
 
 ここまで来ると、健気に電話を切らないのも腹が立つんですわw 切りゃお仕舞いなのに。がちゃ切りすればいいのに!
 
 ここからは若干いぢめ始めちゃいました(笑)。
 
私 「あー、分かった。んじゃ会社の最初の一文字、教えて?(語気・超柔)」
相手2 「!? それは出来ません! それを言うと、全部言ってしまうのと同じ事なんです!」
私 「し」
相手2 「はい?」
私 「し」
相手2 「…。」
私 「どう? 僕の勤めている会社名や業務内容、全部分かった?(語気・小ばか)」
相手2 「…(とても恥ずかしそうに)いえ…。」
私 「いいじゃん、あなた達の話したい女性、僕の嫁さんなんだし、一文字位言えよ♪」
相手2 「…」
 
 ここらで40分近く経ってたので、僕もこれで切ろうかと思っていました。すると、小さい声で…
 
相手2 「…『す』ですぅ…(消え入りそうな声)。」
私@聞き逃した 「…え?」
相手2 「…『す』…なん…ですぅ…」
 
「すですぅ…。」って(爆笑)。
 
私 「す!? す…すねぇ。」
相手2 「…誰にも私が言ったって言わないで下さい…」
 
 私が誰に言うの?w
 
私 「そっかぁ! んじゃさ、折角だし会社の住所を都道府県だけ教えて?」
相手2 「それは絶対出来ません! そんな事をしたら…」
私 「北海道」
相手2 「…え?」
 
 …後はループしました(笑)。
 お昼休みに時間を持て余していた私は、「すですぅ。」辺りから、このお姉さんと楽しいひと時(私だけね♪)を過ごしました。
 
 自分の事はほぼ伝えないだけで、物腰などは非常に丁寧なんです。途中からは、あまり腹も立ちませんでしたw
 
 皆さん、何か知っている情報があれば教えて下さい!
 
 会社名 :す〜
 本社住所:東京都〜
 業種  :化粧品会社
 電話番号:03−6〜
 電話の特徴:物腰は非常に丁寧。
 
 また、滅多に無い機会をモノに出来たら、遊びに来ます♪

・・・か・・・。す、ねぇ。
 
化粧品会社一覧」というページがあったので、見てみましょう。
 サ行というと・・・有名なところで資生堂とかシーボンとかソフィーナとか・・・
 あ、「し」ーぼん、「そ」ふぃーな・・・いけないイケナイ「す」を飛ばしていたゼ。「す」「す」「す」「す」・・・無いやん!!
 
 よほどマイナーな会社なのか、それともメーカーやブランド名じゃなくって販売会社の名前なのか。どちらにしても、「す」と聞いただけで会社名が全部わかってしまうなんてのは、超能力者以外には不可能です。
 子クッパさん、何かすごいオーラを電話越しに発散されていたのではないですか?(笑)
 
■会社名からはじまって、住所、業種、電話番号。粘りましたね(笑)
 
 自分達の情報をターゲット以外に明かさないように、そして自分から電話を切らないように、上司から通達されているのでしょう。
 基本的に、こういった「社内規定」は業務の効率化のために設定されるわけですが・・・、ターゲットでもない人間相手に、引っ張りに引っ張られた挙句の四十分オーバーの電話ですからね。本末転倒もいいところでしょう。
 
 業者には、「悪徳商法マニア向け勧誘電話マニュアル」を作成する必要があるかもしれません・・・(ニヤリ)。

(2005.11.9)

■上の記事について「ふうう」さんからメールをいただきました。許可を得て全文転載いたします。

 最新の更新分を見て笑ってしまいました。
 
 私はコールセンター(やましいコールセンターではなく大手企業のコールセンター)で案内の到着確認をしていたんですが、たしかに個人情報保護法案の関係で『ご本人様以外に内容を伝えてはならない』んですよ。
 だから電話嬢はもちろんのことその上司さんも内容は伝えなかったんですね。ある意味ちゃんとした会社のようです。
 
 で、電話番号非通知の件ですが『もしコールセンターが業務委託などで他社から案内業務を依頼されて行っている場合』は依頼主である会社とは別の場所から発信しているのですから当然非通知です。
 これは普通の会社でもやってることなんです。
 
 会社名を言わないのももしかしたら依頼主にその様な指示を受けているからかもしれません。
(電話での案内を実際に行っているのは外部機関なので、本人以外へ会社の名前を言うと、実際に案内業務をしている外部機関ではなく会社に問い合わせがくる可能性があるから…と言う理由で)
 
 ただ「何があっても会社名を本人以外には言うな」と言う指示を出す会社にマトモな会社はありませんよね…(笑)。

■おお、ナルホド! 本人以外に内容を伝えなかったり、非通知だったり、本人以外に会社名を明らかにしなかったりする正当な理由のある場合があるんですね。
 
 確かに、家族にヒミツな契約など(そりゃ色んなご家庭、色んな事情があるでしょう)を勝手に電話嬢にバラされては、もの凄いクレームがやってきそうですから、原則本人のみに通知というのは頷けます。
 
 確かに、外部委託のコールセンターだったら、電話番号や会社名についての説明がややこしいでしょうから、突っ込まれない限り、スルーして欲しいところでしょう。
 
 十把一絡げに「身分を明かさない電話は悪徳!」と断言してしまっていましたが、これからは注意する事にします。
 
 しか〜し、家人に不信感を抱かれない程度に用件を伝えることは、非常に難しいこととは思いますが可能でしょうし、家人の警戒を解くためにコールセンターと依頼会社の関係だって説明できないわけではない筈です。
 我ながら無理を言っているような気もしますが(苦笑)、とりあえず、「す〜」とか「東京都」とか「03−6〜」とか言っているヒマがあったら、もう少し違う対応をなさった方がよかったんじゃないかなー、と思うわけです。
 
 ふううさんのおっしゃるとおり、「何があっても会社名を本人以外には言うな」と言う指示を出す会社は、問題があるような気がします。
 とは言え、マニュアル世代という言葉もあります。優先すべき事項を考慮できずに杓子定規な対応しかできない社員、また、臨機応変な対応を「マニュアルと違う」という理由のみで叱責する会社・・・そういった構図があることも、考えておくべきかもしれません。

(2005.11.18)