羽根布団製造秘密工場?

■ペンネーム「へつこ」さんからの投稿です。

 かなりお久し振りですが、いつも楽しんで拝見させてもらってます。
 
 勧誘を上手に断るのは難しいので、最近は「興味ないです。結構です。要りません」を繰り返す日々でしたが(相手もマンネリだし)、突然すごいのに当たってしまいました。
 
 平日の午後に電話を掛けてきたのは、上品な年配のおばさま。
 
「もしもし、先日羽毛布団をご購入頂いた方ですよね?」
 えっ? 突然のあまりといえばあまりの質問!
 うちの羽毛布団は10年以上の代物だし、こちらの名前も知らない様子。ちゃんと応対する気持ちが萎えて、
「ご購入頂いてはおりませんけど〜」と答えると、
「お宅には羽毛布団がないんですか?」って!
 今時、一家に一枚以上は羽毛布団はあるでしょうから、「無い」とは言いにくい気分にさせる。
 意地悪な質問には答えず、「どちら様ですか?」と聞くと、
「先日ご購入頂いた羽毛布団の製造工場です」まったく誰だかわからない。
「いや、あの、どちらのメーカーのでしょう?」と重ねて聞くと、
「丸八、西川、〜〜〜等の製造工場です!」
 なんと、有名大手5〜6社の名前をすらすらと!
 そんなわけないでしょ!
 
 驚くし、呆れるし、笑ってしまうしで、一瞬沈黙。
 
「はぁあ???そうなんですかぁ…」と思わず、脱力して呆れて笑っているのがバレバレの声を出してしまって。
 おばさまも、こちらの反応が脈無しなのを察して、
「羽毛布団をご購入なさってないのですね」と念を押してから、
「間違えました。失礼します」と切っちゃいました。
 
 あとから思えば、もっと引っ張れば、もっと面白い話が聞けたのにと後悔でいっぱいです。
 目的は高額のクリーニングか何かだと思うので、切ってもらってよかったのですが、ありえない工場勤務のとっても印象的なおばさまでした。
 
 それとも本当に羽毛布団を一手に引き受けて製造している一般には秘密の工場があるのかしら?

■へつこさんから2回目の投稿をいただきました。ありがとうございます。
 
■社会人の常識として、「電話をかけたら、先ず名乗れ」と言わせていただきましょうか(苦笑)。
「〜等の製造工場」というのは、単なる付加説明文であって、何という名前の工場なのか明らかにしないというのはアヤシイです。
それに、「等」って何よ、「等」って。もう本当にアヤシサ大爆発です。
 
 私も前に布団会社名を明らかにしないまま、アフターフォローを名乗る電話を受けた事があります。
 私が受けた電話も、今回のへつこさんの電話も、
 布団を購入した会社とは何も関係の無い会社からの電話
 である事は間違い無いかと。
 
 で、何故に関係の無い会社が、さも関係ありそうなトークを使って電話をかけてくるのかというと、ただひたすらセールスの「掴み」の為なんです。
 素直に会社名を名乗って、素直にセールスをするだけでは、消費者の心を「掴めない」と自覚しているのでしょう・・・。
 
 そこまで断言しても良いのか?とお思いの方。良いのです。ニヤリ。
 
「丸八、西川、〜〜〜等の製造工場です!」
 の、この台詞、全くの嘘っぱちだという証拠がありましたから♪
 
 丸八真綿のサイトによると、「丸八グループの生産体制は、原料の加工から商品の仕上げまで、衛生的な自社工場で一貫して生産するトータルプロダクトライン。」ということです。
 また、京都西川は、SEILOOというショッピングモールサイトのインタビューで、「自社工場で作っているのもあります。ただ、軽寝具、カバー、敷きパッド、等々、中国で作っている商品もあります。」と答えておられます。
 
 というわけで、この二社が同じ工場で生産しているとは考えられません。
 
 つまり、このおばさまの言っている事は、真っ赤な嘘!と。
 
 スタート地点が嘘なら、ゴールも凄いところに用意されているのでしょうね。
 アフターフォローやクリーニングと称して訪問し、
「こちらのセットと一緒に使うと効果的」とか
「あら、この布団、湿気が凄いですね」とか
「ちょっとクリーニングは無理ですよ」とか
 十中八九、色々理由をつけて新しい布団を買わそうとする事だと思います・・・。
 
 もっとまともに商売しようよ・・・。

(2006.9.15)
(参考)
この他の、へつこさんの投稿は以下の通りです。
千円のお試しエステ