羽毛布団のクリーニング

■ペンネーム「みーしゃ」さんからの投稿です。

 はじめまして。
 昼間家にいると、いろんな電話がかかってきますね。
 私は家で作業をすることが多い学生なので、昼間の勧誘電話には辟易しています。
 最近は出ないようにしています。
 
 しかし、ナンバーディスプレイではないので運悪くつかまることも。
 リピート率が高いのが「羽毛布団のクリーニング」です。
 大抵、こんな感じで始まります。
 
相手 「最近、百貨店で羽毛布団をご購入されましたよね?」
 
→この時点で、もうアウトです。
 というのも、うちは布団屋だからです。
 どうしてこんな決め付けた言い方をするのか、とっても不思議です。
 
私 「はぁ、そうなってるんですか?(笑)
 どうしてそれがわかるんでしょう」
相手 「羽毛布団業界のリスト(のようなもの)があるんです。
 そこで情報を管理しているんですよ。
 それで、今無料でクリーニングをしているんです!」
 
 ここからの対応は、私の気分によってかわります。
 
 ステップ1:
 
私 「そうなんですか。ちなみに本社はどちらに?
 電話番号聞いていいですか?」
 
 相手によっては適当に地名をいってくれる場合もありますが、大抵電話を切ってくれることが多いです。
 それでも食いついてくる場合は、ステップ2に移ります。
 
 ステップ2:
 
私 「そうなんですか。実はうち布団屋なんですけど、在庫の布団、全部洗ってもらえるかしら?
 
 相手は絶句します。
 
 または、
 
私 「うちは、布団屋なんですけど、そんな業者は知りません。
 大体、どうしてこういう電話をするんですか??(怒)」
 
「布団屋」という単語を口にした途端、相手は電話を切ります。
 クリーニングの後に、布団を売りたいんだろうなぁ…と同業者ながら、同情します。
 もっとまともに商売しようよ!と思います。

■お布団屋さんですか。真面目に商売をなさっていると、
「クリーニングと称して布団を売りに来る」
 とか
「アフターケアと称して布団を売りに来る」
 なんて、ズルイ手段で稼ごうって輩は腹が立つのではないでしょうか・・・。
 
 と思ったら、みーしゃさんってば同情してるし(笑)。うーん、懐が広い。
 訪販布団屋さん、同業者に「気の毒になあ」なんて眼差しで見つめられるような商売は止めましょうよ・・・。
 
■尤も、「布団クリーニング」が化けるものとしては、「布団販売」の他に「掃除機販売」と言う可能性も否定できません。
 どちらにせよ、布団のクリーニングが本命でないことは確かなので、布団屋の在庫の布団全部をクリーニングするなんてことは、業者にとっては割に合わない・・・いやむしろ不可能な作業と言えましょう。
 
 似非布団クリーニング屋に対する、最強の呪文かもしれません(笑)。

(2006.3.9)