雪かきがリフォームに変身

■「アヤシイ雪かき業者」→「アヤシイ雪かき業者 続報」→「骨折り損のくたびれもうけ」で完結したと思っていたのですが、悪徳業者は想像の斜め上を行くようです。

<悪質勧誘>雪下ろし請け負い、リフォーム持ちかける 秋田
 
 32年ぶりの大雪に見舞われた秋田市内で、高齢者宅の除雪を請け負ったことを契機に、高額の住宅リフォームを持ちかける業者が現れている。屋根の雪下ろしを頼んだ女性が住宅の欠陥を指摘され、本来は必要のない約360万円の補修工事を契約したケースもあったという。相談を受けた市消費生活センターなどは「雪下ろしで高齢者を安心させた後、不安をかき立てる悪質な手口。工事の必要性を冷静に見極めて」と呼びかけている。
 同センターによると、10日、市内で1人暮らしをする80代の女性方を男2人が訪れ、屋根の雪下ろしを有料で持ちかけた。男らは作業後「このままだと外壁から水が入って大変」と話し、女性に約360万円の外壁補修工事契約を結ばせた。数日後に訪れた娘が外壁に組まれた足場を不審に思い、同センターに相談。外壁は数年前に張り替え、水漏れなどはなかったという。業者は解約と工事費返還に応じた。
 また、秋田県生活センターによると、同市の80代の独居女性に頼まれて雪下ろしをした業者が、「自然に雪が落ちる塗装をしないか」と屋根の塗装を持ちかけ、約50万円の契約を結ばせた。不審に思った女性は数日後に解約したという。県塗装業組合連合会は「天候の悪い冬に屋根の塗装をすることはほとんどない。『雪を落とす塗装』も聞いたことがない」と話している。【津村豊和】
(毎日新聞) - 1月25日9時27分更新

■・・・「工事の挨拶」「近所の工事のついでに」などの「掴み」では、近所に工事が無かったらすぐにボロが出ますし、最近の悪質リフォーム報道で、消費者も知恵をつけましたからね。
 いかに真の目的を隠して近づくか、が悪徳業者にとっては重要なポイントですから、「雪かきします」はかなり有効な手段でしょう。やるな、業者。
 
 とりあえず、地道に「こんなケースがあったから気をつけよう」と広めていくのが大切かと。

(2006.1.25)